「相変わらず賑やかだねぇ。」

やっほーと全身黒ずくめで物騒な大きな刃の鎌を持った変な男が現れた。

「でましたわね!私の楽しみの時間を邪魔するだけでなく、ゆうを独り占めする悪党め。」

「えぇ〜独り占めしてないよぅ〜。」

誤解だよと言う男に、レセリアは突っかかっていく。

「だいたい、ゆうと一緒に仕事をやりすぎです。私たちとは違うくせに。貴方本来の仕事を全うしたらいかがですの?」

「してるよ〜だから、ゆうや世鷲に協力してもらってるんだからさ。」

能力的な問題で、君はダメだからとあっさり言い切った男に、キレたレセリア。

「今日こそテメェーぶっ殺―す!」

そういって、突如彼女の周囲に飛び散る水滴と、下がる気温。

「おやおや、物騒だねぇ。そもそも、死神に対して殺すっていう言葉は矛盾してるじゃない?」

相変わらず笑顔で対応しながら、氷で創り出したサーベルの斬撃を軽くよける男。

「死神…?」

「ああ。あんまり気にするな。」

そう眼鏡をかけた女性は言うが、ボクはそれがとても不安を煽った。

死ぬということでも、死神だから不吉だということでもない。ただ、忘れている何かが警告しているようだった。

けれど、今も目の前で繰り広げられる喧嘩のような、互いに相手を本気で殺す気はないようだし、楽しそうだ。

そんな彼等のやり取りをしばらく見ていて、自然と笑みがこぼれる。

そして、うらやましいなと思った。

表面上では互いを嫌っているようでも、本心は信用している。そういう関係。記憶のあるボクは、そういう相手がいたのだろうか。

「ちょっと、アナタ!何笑っていますの!」

失礼な人ですねと怒りの矛先を向けられた。

「きっとレセリアの怖い顔がだんだん愉快になってきたんじゃなーい?」

「まぁ、アナタはもっと失礼ですわ!」

やっぱり殺すべきですわねと言って、もう一本サーベルを出して、両手に一本ずつ持って構えだす。

 

さすがに止める

そのまま見守る