部屋を出ると、セイレと遭遇した。

「主様っ!」

「館内及び、周辺での異常は?」

「ないっす。」

「とにかく、今日は凛々が不在でな、すまないが残っている者だけで有事の際はあたることになる。」

今日は休みである一部の者達も積極的に出てきているが、休みである為に外へ出ている奇蝶はまだ外出中で不在のままだ。

本業に関することや、その中でも強い魔人がらみでなければなんとかなるかと考えながら、セイレに街へ出向く三人と不在の戦力である二人のことを寧爛と翔世、避難の際の指示系列を担うシャルテや奏鈴、水浪への伝達を頼んでおく。

「何事もなければいいのだがな。」

そういう時に限って問題が起こるのは常。

「…一仕事、というところか。」

まだ、距離がある。ならば、先に出向いてここへ辿り着かせなければいい。

そう思い、寧爛に一言伝言を告げ、館の外へ出た。

「…こういう日に限って、また厄介な。」

迷惑な客も多いが、それ以外も、どうしてこう、被る時は被るのだろうか。不思議なものだ。

 

 

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