「今日は…。」

ふと見た日付。

普段は、住人の誕生日なら、奏鈴はお祝いの為にケーキを作ったり、蝶華や凛々を筆頭に、パーティをすると言って食堂を飾り付けたりしてお祭り騒ぎになる。

最近では人数が多いので、月の最初に、その月の生まれの者のお祝いを一緒に皆で祝うようにしている。

個人個人では、それぞれ好きにしているようだが、やはり皆集まったりするにはなかなか難しいので、月終わりの者に対しては、少しだけ早すぎるお祝いに申し訳ない気がしていた。

そんな今日。

ここの住人ではないが、忘れたつもりはなかったが、かつて大切にしていた恋人と出逢った日だった。

どちらかというと、自分も彼女も、己自身の生まれより、出逢ったその日を祝った。

たくさんある日々の中で、出逢う縁というものに、祝福をあげた。

もちろん、凛々と出逢った日も大事な祝福する日だ。

「また今年も、今日がきたのか。」

長いようで短い一年は、繰り返される。

今日は仕事もなく、トラブルもない。

部屋でゆっくりしようと思ったが…

 

 

 

やはり部屋で

館内を歩く

→外に出かける