快(蒼)「で、ここの公式に…」
新(蒼)「例題四を当てはめるんだな?」
快(蒼)「そうそう、良くできましたーVご褒美に…」
新(蒼)「うわばっか!何すんだよ!(////)」
快(蒼)「いいじゃん今日は金曜日V土日は休みでしょV」
勉強会のはずが不埒な手が動き出す。
慌てた新一はじりじりと端に逃げるが意味はない。
快(蒼)「はいつっかまえったV」
新(蒼)「黒バカ…!」
快(蒼)「違うでしょ?二人のときは…新一?」
新(蒼)「…っ(////)」


そのとき、チャイムが鳴った。


新(蒼)「誰だ?」
快(蒼)「ちっ、あと一センチ」
新(蒼)「さっさと出て来い!(赤面)」
快(蒼)「はーい、どちらさ、ま…」
新(蒼)「…黒羽?」
インターフォンで固まる快斗。
振り返って、カメラを指差す。
新一も固まった。
そこには困ったような顔をしたキッドがいた。

 

 

 

一応、玄関に出てみたものの・・・。
快(蒼)「・・・。」
ちょっと、現実逃避・・・?
キ(翼)「あの〜、いつまでも固まっていないで、返事ぐらいして下さいよ。」
ふりふりと目の前で手を振ってみる。
新(蒼)「あ、えっと。」
キ(翼)「やっと戻ってきましたか?」
やっと、話が出来る状態になったらしい。
快(翼)「って、なんでお前がいるんだ?!ってことは、あとの二人もいるってことか?!」
きょろきょろと玄関から外を見る。だが、いない。
キ(翼)「二人は、たぶん別の場所でしょう。」
新(蒼)「というか、どうしたんだ?」
キ(翼)「実はですね、同じ事がないようにと穴の修復をしていたのですが、誤って落ちてしまったのですよ。」
何人が落ちたかというと。
キッドを含め五人だと言う。キッドと快斗と新一と志保と紅子。
よくもまぁ、厄介な面々が揃ってくれたものだ。
快(蒼)「というか、なんでここにチャイム鳴らして来たんだよ。」
キ(翼)「それはもちろん、貴方方の気配を見つけたので、頼るのはお二人しかいないと思いましてね。」
何せ、キッドは光の中にある気配はだいたいわかるのだ。
キ(翼)「しばらく、よろしくお願いしますね。」
断ることは出来なかった・・・。

 

 

 

志(蒼)「…」
宮野志保は困っていた。
志(蒼)「…」
志(翼)「…」
目の前に同じ顔をした少女がいた。
試しに相手の肩を叩いてみたが、確かな感触。どうやら本物らしい。ただし、相手のほうが年上に見えた。
志(蒼)「貴方は?」
志(翼)「…違う世界の貴方、といっておくわ」
相手も多少混乱しているのかちょっと困ったように首を傾
げる。相手が自分だからこそ、その仕草がわかった。
志(蒼)「…異世界…おかしいわね。実験は成功して爆発は起きていないのだけれど」
志(翼)「お気になさらず。私達のミスよ。それよりも貴方、新一君の家を知らないかしら?」
キッドや快斗はともかく(酷い!)新一が心配な志保はこちらの世界で頼れる者(いるか不明だが)の名前を出してみた。
志(蒼)「…工藤君を知っているの?」
志(翼)「やっぱりいるのね。ちょっとした知り合いよ」
志(蒼)「家は知っているけれどそこにはいないわ」
志(翼)「どういうことか聞いてもいいかしら?」
志(蒼)「簡単よ。黒羽先生の家に連れ込まれているからよ」
何となく納得してしまった志保(翼)
志(翼)「連れて行って欲しいわ…それで、ここはどこなの?」
志(蒼)「学校よ」
志(翼)「がっこう?」
志(蒼)「ええ、学校の理科準備室…私の部屋よ(断言)」
金曜日の放課後に理科準備室にこもる美少女の図。
…なんだかおかしな眺めだった。

快(蒼)「ぞくっ」
新(蒼)「黒羽?」
キ(翼)「どうか致しましたか?」
なにやらのんびりとお茶を飲んでいる三人。
快(蒼)「…気の所為かな…(志保ちゃんの冷気がした気がしたんだけど…)」
気の所為ではありません。

 

 

 

志保が快斗達のもとへ向かっている頃。
快(翼)「ったく、どこだよまったく。」
文句言いまくり。
?(?)「うわっ?!」
快(翼)「何?!」
突然上から声が?!と思えば、樹から落下する者を発見!
っていうか、危ない!!しかも、その人影は・・・っ!
快(翼)「し、新一?!」
さすが快斗。上手に新一さんをキャッチ。
新(翼)「はぁ、悪いな、快斗。」
快(翼)「もう、心臓に悪いよ〜。で、どうしてあんなところに?」
新(翼)「鳥達に話を聞いてた。」
快(翼)「なるほどね。」
新(翼)「キッドや志保や紅子も来てるみたい。場所は皆一箇所に集まっている。」
快(翼)「それって・・・。」
新(翼)「思っている通り。こっちの俺たちだよ。前に、あっただろ?」
快(翼)「じゃぁ、ここは彼等の世界ってわけね。」
どうりで、翼のない者が多いと思ったとつぶやく。
もちろん、怪しまれるのでしっかりと消しています。

さてその頃。
志(蒼)「ここよ。」
志(翼)「・・・キッドもいるようね。」
志(蒼)「探している人がいたけれど。いるかしら?」
中に入れば、そこには快斗より少し幼い青年がのんびりとお茶を飲んでいた。
志(蒼)「今日は、何かあったかしら?」
現実逃避をしたくなるのはわかりますよ、志保さん。

 

 

 

新(蒼)「あ、志保…が二人」
キ(翼)「女史が若いですね」
志(翼)「あら、今の私は若くないのかしら?」
快(蒼)「志保ちゃんのところに行ってたのか…」
志(蒼)「貴方いつ若返ったのかしら」
快(蒼)「いや、これ俺じゃないし」
新(蒼)「志保、お茶飲むか?そっちの志保も、お茶は何がいい?」
志(蒼・翼)「「お願いするわ」」
キ(翼)「息がぴったりですね…」
快(蒼)「さすが…」
紅(翼)「あら、やっぱり皆ここだったのね」
キ(翼)「魔女殿」
いきなりパッと現れた紅子。
快(蒼)「俺の家でなんだかおかしなことが…」
紅(翼)「あちらでは当たり前なのよ。それよりも、まだ彼らが来ていないようね」
新一と快斗(翼)がまだ来ていない。
キ(翼)「不安ですね」
快(蒼)「のわりにはのんびりとお茶飲んでるよな」
志(蒼)「工藤君も二人いるのね」
新(蒼)「みたいだな…結構話が合うんだよな」
志(翼)「本人だから当然ね」
紅(翼)「こちらで危険はないと思うけれど、道がわからないのかもしれないから」
新(蒼)「俺って方向音痴か?」
快(蒼)「方向感覚はあると思うけど」
紅(翼)「土地鑑がないのよ」
快(蒼)「お前たちはちゃんと付いたじゃないか」
キ(翼)「私は光の中のことならば何でも知っていますし女史はそこの方に道案内を頼み、魔女殿は堂々と魔法でやってきましたが、新一と快斗は羽を出さなければ使えませんから…少々歩いてわかったことといえばこちらの人々は羽がありません。いきなり出そうものなら大騒ぎでしょう」
新(蒼)「…確かに」
快(蒼)「探しに行くか?」
紅(翼)「そうしましょう」
そうして二人を捜索することになったのだが…。
あの二人はどこにいる?
木って…森??

 

 

 

新(翼)「・・・もしかして、迷った?」
快(翼)「あはは・・・(汗)」
新(翼)「どうするんだよ。第一、ここどこだよ。」
快(翼)「さぁ?とにかく、大人しくしていようか。」
といれば、鬱陶しい視線や声をかけてくる人が多い多い。目障りだ、はっきりいって。
しかも、目的は新一だ。視線の一部は快斗もだろうが。
新(翼)「キッド、見つけてくれるかなぁ?」
快(翼)「大丈夫だろう。あいつは光の中なら得意だからな。」
その通り。なので、見つけた気配を元に、皆で移動中です。
キ(翼)「それにしても、快斗まで迷うとは・・・。」
紅(翼)「翼を抜きにして使う訓練を怠ったからよ。」
快(蒼)「なんだそれ。」
新(蒼)「快斗もサボルよな。」
志(蒼)「何処の次元でも同じなのね。」
快(蒼)「うるせぇ。」
キ(翼)「どうやら、もうすぐみたいですよ。」

 

 

 

新(蒼)「あ、あれじゃねぇか?」
指差す一点。人だかりの出来ている部分。
キ(翼)「恐らくあれでしょうね」
紅(翼)「良かった、見つかったようね」
ホッとしたのは束の間。


がしゃーんと、横にあったコンビニから騒音が。


男(蒼)「金を出せ!」
店(蒼)「きゃー!!」
コンビニ強盗が発生した!
新(蒼・翼)「「!」」
そして二人の新一が反応した。
快(翼)「し、新一!?」
快(蒼)「あ、こら!」
二人そろってコンビニへと駆け寄って、ばったり。
新(翼)「あ!お前…っ」
新(蒼)「やっぱりいたか…て、それどころじゃねぇ!」
顔を見合わせ頷きあい、二人でコンビニへと侵入していった。
快(蒼)「あああ〜〜!!ったく!」
キ(翼)「…なんてことでしょう」
快(翼)「あ!キッド!皆!」
紅(翼)「彼らは乗り込んでいってしまったわね」
志(翼)「さて、どうしましょうか」
どんどん人が集まってきましたよ?
さて、どうしましょう。

 

 

 

新(翼)「それ以上、動くなよ。」
なにやら物騒なものを持っています。
新(蒼)「そう。動いたら容赦しません。」
まさにこの二人の存在自体が物騒です。
犯人もかなりたじたじというか、汗だらだら?
キ(翼)「まったく、迷惑ですね。こんな昼間から。」
快(翼)「そうだよねぇ。そんな事起こす前にほかの事してろよ。」
店に入ってくるのは、男よりかなりびっくりな美形ぞろい。
何より、自分が強盗だとわかっていながら、怯える事も動じることもない。
反対に男が動じる。まぁ、普通はこうじゃないからね。
男(蒼)「な。お、お前等こそ動くな!おい、さっさと金だせ!」
実行はするらしい。
新(蒼)「へぇ・・・。」
目が鋭くなった?!
新(翼)「人の忠告は聞いたほうがいいのに。」
快(蒼)「哀れ・・・。合掌。」
本当に手を合わせる快斗。
志(蒼)「でも、こんなことをするぐらいだから、ちょっとぐらい丈夫よね?」
何か企む?
まぁ、なんだかんだいって、W新一がしっかりと片付け、新一(蒼)が通報しました。
刑事さんたちが来たら大変なので、新一と快斗(蒼)だけが残り、他の面々は戻る事に。
新(翼)「あとでな〜。」
また、事件の話をし続けるのか、あんたら。
とにかく。こうして強盗は逮捕されたのでした。

 

 

 

新(翼)「…放せよ」
キ(翼)「駄目です。暫らく放しません」
快(翼)「ずるいー」
キ(翼)「快斗はさっきまで一緒にいたでしょう」
快(翼)「お前そればっかだな」
志(蒼)「喧しいのが二人いるなんて大変ね」
志(翼)「一応一番偉いのだけれど」
紅(翼)「形無しね」
志(蒼)「まるっきり同じなのね」
自分の家じゃないのに寛ぎまくる人たち。
勝手にお茶とか飲んでます。(ちなみに黒羽邸)
志(蒼)「ところで貴方たちどうやって帰る気なのかしら?」
紅(翼)「それなのだけれど、このあたりにちょっと破壊されても気付かない、または気にされないような場所はあるかしら?」
快(翼)「…どうやって戻るんだ?」
志(翼)「この間のように穴をあけてもらうことは出来ないわ。こちらで新一君の力は利用出来ないようなもの…ならほかの方法を考えるしかないわ」
新(翼)「俺の力は使えないのか?」
紅(翼)「こちらとあちらでは仕組みが違うようなのよ。でも鳥たちと会話することは出来ていたでしょう?まったく使えないわけでもないし、翼を解放すればたいていのことは出来るわ。でも、ここはあの館ではないもの」
新(翼)「あー…そっか」
じゃあどうしよう。
キ(翼)「だから魔女殿が魔法陣を…?」
紅(翼)「ええ、それが一番的確だと思うのよ…でも広い場所が思いつかなくて…」
志(蒼)「学校の屋上なんてどうかしら」
志(翼)「ああ、確かに広かったわね」
紅(翼)「なら後で案内して頂戴」
あっさり決定。
問題は時間。
快(蒼)「ただいま〜」
新(蒼)「…て、俺たちここに泊まるのか?」
帰ってきた二人。時刻は午後の七時近く。
夕食だい♪

 

 

 

新(翼)「もう、いらね。」
キ(翼)「また、そんなことを言って。駄目じゃないですか。」
快(翼)「そうだよ。そんなことしてると、体力つかないんじゃないか。」
新(翼)「だって、小食なんだから、しょうがねーだろ。」
キ(翼)「小食すぎます。」
新(翼)「うー。」
快(翼)「うなっても可愛いだけだから効果ないよ。それに、人前ではあまりしないでほしいけど。」
キ(翼)「まったくです。」
まさにばかっぷるのようならぶらぶっぷり。
しっかりと新一の両サイドをゲット。
志(蒼)「・・・親鳥?」
新(蒼)「・・・(なんともいえない心境)」
快(蒼)「・・・(ちょっとうらやましかったりもする)」
志(翼)「愛しい雛にえずけする親鳥達の図ね。」
キ(翼)「親ではありません。恋人ですよ。」
快(翼)「しかも、なんでキッドとの間の子になるのさ。」
どうせなら、新一との子供がいいとかいう馬鹿二人。
志(翼)「勝手に言っててちょうだい。付き合いきれないわ。」
紅(翼)「まったくね。」
新(翼)「俺は子供なんて作れねーぞ。」
キ(翼)「やろうと思えば出来るのですよ。」
快(翼)「まね。たとえば、新一が女になるとか。」
新(翼)「阿呆かーー!!」
キ(翼)「怒鳴る顔も可愛いですね。」
もう、何を言っても聞いてない。腕の中に抱きこまれて、まぁ、今はと大人しくしている新一だった。
新(蒼)「・・・(隣の快斗を見ている)」
快(蒼)「・・・(どきどき)」
とりあえず、賑やかな夕食は終わった。(はやっ

 

 

 

新(蒼)「風呂沸かしたから入ってこいよ」
快(翼)「んじゃ早速」
新(翼)「だー!!何で俺を引きずって行くんだよ!」
キ(翼)「どうせ入っても烏の行睡でしょう。ちゃんと洗わなくてはいけませんよ」
新(翼)「助けろー!」
志(翼)「手出しは禁止よ」
快(翼)「大丈夫大丈夫」
キ(翼)「最後までしませんから(問題発言)」
新(翼)「お前らー!!(赤面)」
ずるずると、引きずられて行く新一。
新(蒼)「…(いやな予感)」
快(蒼)「じゃあ、俺と新一が一緒なV」
新(蒼)「んな!?」
志(蒼)「じゃあ私たち三人が一緒かしら?」
紅(翼)「そうなるわね」
志(翼)「じゃあ私たちは最後に入りましょう。積もる話もあることだし」
なにを話すつもりだ?
新(蒼)「おいちょっと、黒羽…!?」
快(蒼)「はいはい、志保ちゃん、俺達二階のシャワールームで済ませるから〜下使って」
志(蒼)「わかったわ…そのまま寝室に直行にはならないでね」
快(蒼)「努力するよんV」
新(蒼)「な、ななななな…っ!(狼狽)」
快(蒼)「這い逃げない逃げない♪さてさて行こうか」
その夜、彼らの安息は守られるのか?

 

 

 

新(翼)「・・・(むか)」
服をはがれて、仲良く(?)お風呂の三人。
かなり不本意で不機嫌な新一がお風呂につかってます。
もちろん、側にはキッドがいます。快斗は身体を洗っている最中。
キ(翼)「もう、そんなにむくれてはせっかくの可愛い顔が台無しですよ。」
新(翼)「可愛い言うな。」
快(翼)「わかんないかなぁ。俺たちは恋人の新一が愛しくてたまらなくて、だからこそ、そんな恋人が可愛いと思うのであって、新一がコンプレックスに思うようなことじゃないって。」
キ(翼)「本当は、このままことを進めたいのですがね。」
快(翼)「無理をさせるつもりはないからね。」
新(翼)「なんなんだよ。」
キ(翼)「私としてはそろそろ・・・。」
快(翼)「ま、今は我慢しているけどね。」
実は、まだ最後までやっていないという。珍しく我慢している獣二匹だった。
そう、いつも夜はぎりぎりでやめて理性で押さえ、ただ一緒に眠るだけだったりもする。

その頃こちらでは。
新(蒼)「離せ。」
快(蒼)「やだね。」
べったりとくっつく。
新(蒼)「ちょ、快斗っ!」
こんなところでされては困る。抵抗するが、びくともしない。ま、それはいつものこと。
快(蒼)「新一・・・。」
ちゅっとキスをされ、いつしか深いキスをされ、さらにいつのまにか流されて。
そんな二組のことをよくわかっている彼女達。
志(蒼)「そっちはまだだったのね。」
志(翼)「泣かれるのに弱くて、まだことにすすめていないのよ。」
紅(翼)「一目ぼれの後も、両思いになった時も涙でうろたえていたからね。」
志(蒼)「・・・工藤君。大丈夫かしら?」
片方の新一ともう片方の新一の夜はまだまだこれから。

 

 

 

新(翼)「…あれ?」
風呂から上がってきた三人は、そこに女性陣しかいないのに首を傾げる。
快(翼)「二人は?」
志(翼)「二階のシャワー室を使っているわ」
キ(翼)「ハア…」
志(蒼)「もしかしたら降りてこないかもしれないけれど、彼らの部屋には近づかないことね」
その言葉で何となく悟った快斗とキッド。だが、新一は首を傾げて残念そうにしている。
新(翼)「事件の話しようと思ったのにな…」
紅(翼)「また明日ね」
快(翼)「キッド、俺なんだかこっちの俺が羨ましくなってきたかも…」
キ(翼)「…ですね」
寸止めの二人だから。
快(蒼)「あれ?もう上がったのか」
リビングに登場した快斗。
ただし、快斗一人。
志(蒼)「…先生?(微笑み)」
快(蒼)「うわ!ごめんなさいっでも最後まで手は…いえいえ。新一は疲れて部屋に戻っただけです。うん」
虚実入り混じり。
快斗とキッド(翼)は快斗(蒼)を羨ましそうな目で見た。
快(翼)「…ちなみに付き合いだしてどれくらい…」
快(蒼)「んー、三ヶ月経ってるかな…」
志(蒼)「二ヶ月と半月ね」
キ(翼)「それでもうそこまで?」
快(蒼)「だって俺大人だし♪」
志(蒼)「なら忍耐力をつけなさい」
快(蒼)「十分あるって。片思い中は我慢してたんだぜ?」

してたか?
紅(翼)「それで、貴方だけが降りてきた意味は?」
快(蒼)「ああ、明日の予定を聞いておこうかと思って」
志(蒼)「私たちは午後三時、魔法陣を引いて向こうへ渡るわ。朝食と昼食はよろしくお願い」
快(蒼)「へーい…となると新一といちゃつける時間は…(ぶつぶつ)」
志(蒼)「煩悩の塊ね」
志(翼)「やっぱり元は同じなのね」
快・キ(翼)「「…」」
新(翼)「なんの話しだ?」
わからないのは君だけだよ、新一…。

 

 






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