新(蒼)「何処だ?ここ
辺り一面真っ白。霧に包まれております。
新(蒼)「おっかしーな犯人警察に引き渡して、そのときに犯人が暴れて階段から落ちてなんでこんなところにいるんだ?明らかにおかしい
一人冷静に考える新一。霧は濃くなるばかりで、遠くから獣の咆哮なんかも
そのとき、遠くできらりと何かが光った。
何処となく、蒼い光
新(蒼)「しょうがねぇ、じっとしてても意味なんかねぇしな。とりあえず、人を探すか」
マイペースに歩き出した新一さん。
さて、向かう先には何がある?

 

 

 

新(翼)「よ〜し、水遣り終わりだ〜。寺井さんに報告しないとねっ。」
お手伝いをしている新一がいました。
それを目撃した新一。かなり驚いています。
気配を感じて新一の方を見た新一もびっくり。
新(翼)「なんで?」
新(蒼)「俺がいる・・・。」
さて、出会ってしまえば固まってしまう〜。
っとそこへ、話をややこしくする原因の登場!
平(翼)「工藤〜。って、二人?!」
探(翼)「ど、どういうことですか?!」
いろいろと鬱陶しいので、新一はしまっていた翼を出して吹き飛ばしました。
はるか彼方、星となってさようなら。
新(蒼)「・・・翼が生えた・・・。」
まさに、ありえないような謎。
新(蒼)「すげーっ!」
本物かと尋ねてくる新一。たぶん本物だと、あまり自身がなく答える新一。
なんだか、奇妙な光景・・・?
そこへ、誰かが現れました。それは・・・っ!
快(翼)「あ、新一。やっと見つけ・・・二人・・・?」
やっぱり、驚くようです。さらに、その背中の美しい蒼い翼にも驚きです。

いったい、何があった?

 

 

 

快(翼)「駄目だよ新一!!そんな簡単に翼を見せちゃ!」
新(翼)「快斗?」
快(翼)「綺麗なんだから!あまり見せちゃ駄目!」


独占欲大爆発。


新一が二人な問題は別にいいのか?
新(蒼)「黒羽か?こいつでも若いよな
首を傾げる新一(蒼)。だが快斗の背にも黒い羽根を発見。
新(蒼)「お前らなんだ?天使か?それって本物だよな?触っても平気か?飛べるのか?」
新(翼)「え?ああえーと」
新一(蒼)の勢いに押され気味な新一(翼)。
快(翼)「新一の羽根に触っちゃ駄目!」
新(蒼)「お前のならいいのか?」
快(翼)「駄目V
新(蒼)「けち」
新(翼)「とりあえず、館に行くか志保たちなら何かわかるかも
一人真面目に、自分がもう一人いることに悩む新一(翼)好奇心旺盛な新一(蒼)をつれて、館へと向かうことに。
新(蒼)「あ、早くかえらねぇと黒羽が怒る」

 

 

 

志(翼)「で、なんのかしら。」
哀(翼)「騒がしいわ。騒ぐなら他所でしてちょうだい。」
出迎えてくれたのはかなり冷たい一言をくれる二人組み。
新(蒼)「すげぇ〜。志保が二人で翼が生えてる。」
志(翼)「で、そこの彼はどこで拾ってきたのかしら?」
新(翼)「拾ったんじゃないぞ。」
哀(翼)「貴方を拾ったときのように、今度は貴方が拾ってきたのかと思ったわ。」
新(翼)「うっ・・・(まだ言われている・・・)」
新(蒼)「お前は、拾われたのか?」
快(翼)「哀ちゃん様様なんだよ〜。新一と再会できたのは、哀ちゃんが堕ちてたって拾ってきてくれたからvv
新(翼)「だ〜、俺はものじゃねぇ!」
ぐわしっと服をつかんでぶんぶん振り回す。だが、相変わらず笑ってる快斗。さすがに少々不気味な感じがする新一(蒼)
そこへ、もう一人の館の主がやってきた。
新(蒼)「おお。同じ顔。今度は白いのだ。」
キ(翼)「おや。そちらにいるのは新一・・・。ということは、彼が探している新一というのは、貴方のことかな?」
キッドの背後から姿を見せたのは、まさしく黒羽快斗。
快(翼)「うわ。本当、ややこしいね。」
新(蒼)「あ、黒羽・・・。」
快(蒼)「工藤・・・。やっと見つけた〜!!」
かなりうれしそうにして、いきなり抱きついてくるそいつ。もちろん、蹴り飛ばした。
キ(翼)「性名で呼び合う・・・。」
快(翼)「大きさが違うから、余計に違和感があるよね。」
志(翼)「そこでのんびりと見ていられる貴方達の方がおかしいわよ。」

 

 

 

新(蒼)「で、ここはどこ何だ?」
快斗(蒼)を背後にへばりつけさせながら、新一(蒼)が首を傾げる。
新(翼)「どこだって聞かれてもなぁ
キ(翼)「とりあえず、異世界という事は確かなようですが」
快(翼)「だな、翼があることに対してこんな反応だし」
新(蒼)「こっちでは翼があることが当たり前なのか?」
()「当たり前ってわけでもないけど
快(蒼)「ここがどこであんたらが何者なのかもどうでもいいから俺たちがどうすれば戻れるのかが気になる」
新(蒼)「あのなぁ確かにそれも気になるけど、せっかく来たんだ。知識は増やしといてそんはないぞ」
快(蒼)「工藤は貪欲過ぎだって。勉強のことなら教えてやれるぞ。勿論個人授業だけどな
新(蒼)「バっ!!どこ触ってんだ黒バカ!!(////)」
暴れだす新一に、呆気に取られている面々。
志(翼)「バカップルがここにもいるわ
新(翼)「ここにもってなんだよここにもって」
哀(翼)「あら?違うのかしら?」
新(翼)「////)」
快(翼)「新一ってば照れちゃってV
キ(翼)「可愛らしいですねV
両側からほっぺに口付けられる新一。
新(蒼・翼)「「だー!!お前(ら)ちょっと大人しくしてろ!!」」


同時に黄金の蹴り発動!


どすばっきり!


志(翼)「いい音がしたわね
哀(翼)「原因不明じゃどう仕様にもないから、とりあえず情報が入るまでお茶でもどう?」
新(蒼)「頂きます」
新(翼)「とにかくここに来るまでで何があったのか詳しく教えてくれ」
倒された三人を無視して会話を進めていく四人。
新(蒼)「階段落ちただけなんだけどなー
志(翼)「もしかしたらそのショックでかもね。そして偶然彼も一緒だったもしくは、私たちがそろって居ないと解決で気ないような何かが起こるか」
新(翼)「不吉なこと言うなよ志保」
志(翼)「あらでも、神も帰ってきた。平和なはずのこの館に現れた貴方そっくりな彼と、彼らそっくりな彼何かあると踏んでいいんじゃない?」


にっこり。


反論できるはずもない。
新(蒼)「やっぱり志保は志保だな」
羽があってもなくても。

 

 

 

新(翼)「とにかく、簡単にこの屋敷の敷地内での事を説明しておくべきだよな。」
キ(翼)「迷えばなかなか戻れませんからね。」
快(翼)「本当、ひねくれてるからね。」
新(翼)「俺がか?」
キ(翼)「違いますよ。この屋敷自体が意思を持っているから困っているのですよ。」
快(翼)「長い間、不在だった神を待ち続け、あの二人のようにうるさい者達がいるせいで、ひねくれたのですよ。」
新(翼)「そうなのか?」
新(蒼)「面倒だな、ここに住むのも。」
志(翼)「なれれば簡単よ。今ではこの方がいろいろと都合がいいもの。」
紅(翼)「確かにそうね・・・。」
新(蒼)「わぁ、現れた。」
快(蒼)「本当、何でもありみたいだな。」
紅(翼)「黒羽君と同じだけあって、失礼な人よね。ここではこれがあたり前なのよ。」
新(翼)「俺も、最初は驚いた・・・。」
キ(翼)「そうですよね。空白の時間は外で過ごしていましたし。」
新(蒼)「外?もしかして、俺たちもその外ってところなのか?」
快(翼)「だったら、戻れるんじゃねーのか?」
快(翼)「それがさ、そういうわけにはいかないわけさ。」
新(翼)「俺がかつていた外が二人のいう『世界』とは違う可能性がある。」
キ(翼)「何より、外は森が広がっていまして、そこには我等が敵対する敵が多く潜んでいるので、危険なんですよ。」
紅(翼)「そうそう。報告一件。」
キ(翼)「出来れば、はやくほしいですね。」
紅(翼)「この人達に驚いていたのだから、しょうがないでしょ。」
本当に、驚いていたの、貴方?
紅(翼)「森に迷い込んだ外の人間が一人、奴等を目撃したらしく、消されたわ。」
キ(翼)「そうですか・・・。」
快(蒼)「消された?」
快(翼)「目撃者は消すに限るからね。俺たちと同じであって奴等は違うから。」
新(翼)「奴等も俺たちと同じ、翼ある者。人とは決して違う者だ。」
快(蒼)「確かに、俺が知る限りでは、人にはそんな翼はないな。」
新(蒼)「黒羽!失礼だろ!」
新(翼)「それが普通の反応だと思うから、別にいいぞ。」
志(翼)「それにしてもややこしいわね。いろいろと面倒にならなければいいけれど。」
紅(翼)「とにかく、今晩は泊めるつもりでしょ?部屋に案内させるわ。」
新(翼)「呼ばなくても、俺が行くぞ?」
快(翼)「駄目〜。せっかくいちゃいちゃするのに〜!!」
新(翼)「そんなのは後回しだ。あいつらの方が大変だろ?!」
快(翼)「でも〜。」
キ(翼)「まぁ、しょうがないですね・・・。快斗。貴方に頼みたい事もありますし、新一、頼みます。」
新(翼)「まかせといて。」
翼で移動することなく、しっかりとしまって部屋からでて案内をする。
志(翼)「大分なれてくれているけど・・・。」
哀(翼)「まだまだ心配ね。」

新(蒼)「なんか、迷惑じゃないのか?」
新(翼)「今でこそ俺はここの住人となったが、前はよそ者だったぞ。だから、たぶん問題ない。」
快(蒼)「だが、ここにいるべき者だったからこそ、認められている事ができたんじゃないのか?」
新(翼)「するどいなぁ。やっぱり、快斗と同じだ。」
快(蒼)「答えを聞いているのだが?」
新(翼)「ま、俺がいいといえばいいんだ。」
新(蒼)「どういうことだ?」
新(翼)「俺はここの館の神だからな。俺がいいといえばそれは絶対。あんたそっくりな二人がこの館の主ではあるが、俺はさらに上に位置する者だ。」
快(蒼)「神様の絶対命令ね。」
新(翼)「だから、遠慮せずにいていいぞ。何よりこっちの手違いが起こした事かもしれないし。これから、あいつらが戻る策を考えているはずだからさ。」
新(蒼)「ありがとな。」
新(翼)「どういたしまいて・・・って、なんだかおかしな感じがするけどな。」
快(蒼)「確かにな。もしかしたら、お前との時間をさいてもらって、後で仕掛けられなかったらよいのだがな。」
新(翼)「たぶん、大丈夫ですよ。貴方の側に彼がいる限り、同じ顔だから、絶対に悲しませたくはないと、どこかで手を引きますからね。」
新(蒼)「・・・(なんともいえない心境)」
新(翼)「あ、ここの部屋な。一番奥が俺と快斗とキッドの部屋がある。ここ周辺には第一階級の奴等がいる。」
快(蒼)「階級があるのか?」
新(翼)「それは、部屋の中で説明してやるが・・・。階級は神と館主と第一階級という六枚の翼を持つ色の名を与えられた者と、第二階級という四枚の翼を持つ色の名を与えられた者と、第三階級という二枚の翼を持つ色の名を与えられた者と、第三階級と同じでありながら、配下に下り、色の名を持たない者達にわかれている。」
快(蒼)「いろいろと複雑なんだな。じゃぁ、お前は神か?」
新(翼)「神ではあるが、第一階級の蒼でもある。この通りね。」
見せてくれるのは蒼い翼。これが透明の時だけ神の力が仕えるのだと説明してくれた。
新(翼)「あと、何か質問があれば、答えるが?」
部屋の中に入って質問を受け付ける新一。

 

 

 

新(蒼)「よし、大体のことはわかったぞ。やっぱりここはパラレルなんだな」
快(蒼)「工藤、本当にわかってるか?」
新(蒼)「失礼な奴だな。俺の頭脳はお前だってよくわかってるだろ?」
快(蒼)「はいはい、学園の生徒会長であり首席を空けたことのない、しかも泣く子も惚れる魅力を持つ警察の救世主、迷宮なしの名探偵工藤新一様だよ」
新(蒼)「泣く子も惚れるって何だ(////)」
快(蒼)「事実事実」
新(翼)「探偵なのか?」
新(蒼)「ああ、そうだ」
新(翼)「へぇ〜なあ、一番難しかったトリックって何だ?」
新(蒼)「難しかった奴?そーだなー


トリック談義開始。


さすが同じだけあっていきぴったりな二人に苦笑し、快斗(蒼)は暇になったので辺りを見てこようと席を立つ。
快(蒼)「は〜広いな〜
キ(翼)「おや?新一はどうしました?」
いきなりキッド登場。だが快斗は動じない。
快(蒼)「W新一はトリック談義中だ。邪魔したら蹴られるんじゃないかな?」
キ(翼)「そうですか」
快(蒼)「で、なにかわかったのか?」
キ(翼)「今快斗に調べさせていますが
快(蒼)「(同じ名前だから複雑)」
キ(翼)「ところで貴方方の関係は?」
快(蒼)「教師と生徒兼恋人同士(にやり)」
キ(翼)「教師と生徒?」
驚くキッドさん。まあ誰だってビックリだ。
快(蒼)「口説くのに苦労したんだぜV何せわかってくれなくてさ」
キ(翼)「ああその気持ちはわかりますまったくわかってくれなくてとんでもない勘違いばかりしてくれるんですよね
快(蒼)「そうそう、でもそこがまた可愛くて
キ(翼)「惚れた弱みですよね
快(翼)「二人とも廊下で何話してんだよ
快斗に突っ込まれる二人。

 

 

 

キ(翼)「そろそろ、意識を戻してもらわないといけませんね。」
快(蒼)「何かあるのか?」
快(翼)「何言ってるのさ?そろそろ夕食だぜ?」
キ(翼)「新一には夕食をしっかり食べていただかないといけませんからね。」
快(蒼)「なるほどね・・・。」
そして、部屋にやって来た三人。気付かずに話し続ける二人。
キ(翼)「今日はそこまでですよ、新一。」
快(翼)「夕食だからね。」
ひょいっと新一を抱き上げる。
新(翼)「ほへ?・・・え?キッド、快斗っ?!」
いきなり視界が動いて驚く新一。すぐさま離せと暴れる。
キ(翼)「暴れないで下さい。夕食だというのに、話を止めない貴方も貴方ですよ。」
しっかりと身体を抱かれ、逃げる事は今までの経験上からいっても無理だ。
快(蒼)「へぇ。」
大人しく腕の中でじっとしている新一を見て、隣にいる新一を見る。
新(蒼)「な、絶対嫌だぞ!」
快(蒼)「はいはい。嫌われたら悲しいからねぇ。やめておくよ。」
第一に、ここは不可思議な場所だ。何かあっときに困る。
快(翼)「じゃぁ、付いて来てね。」
キッドに代われ〜と文句もしっかりいいながら。
さてさて。夕食の席へとやって来た。今回は客にそそうな事をしたということで、あの二人は退場させておいた。
新(翼)「席はそことそこな。」
新(蒼)「わかった。」
すぐに席について、気付くが・・・。全員見事に翼を持っていた。それも、話を聞いて
いる限りではトップに値する面々が揃っている気がするのだが・・・。
快(蒼)「第四階級の奴等はいないのか?」
キ(翼)「あれは、別です。第三階級までがここに出る事を許されているのです。」
だから、机と椅子の数は決まっているのだと教えてくれた。
つまり、今回二人はいないので、そのあいた分が自分達になったのだろう。
少し、悪い事をしたなと思う。一応、他所様だし。
さて、夕食は寺井が運び込み、始まった。

 

 

 

快(蒼)「こうしてみると壮絶だな」
何せ目の前の人達全員羽を生やしている。
志(翼)「私たちからしても壮絶よ」
哀(翼)「新一君にそっくりな彼と彼らにそっくりで年上な貴方が目の前にいるんですから」
快(翼)「なんつーか、俺たちが歳を取ったらこんな感じ、だよな」
キ(翼)「ですね」
新(翼)「俺たちはまんまだよな」
新(蒼)「だな。おめぇが翼をしまってたら見分けつかねぇんじゃねぇの?」
紅(翼)「私たちは私達の神を間違えないわ」
新(蒼)「そか(にこり)」
嬉しかったらしい。
無邪気な笑顔にウッとなる面々。
まったく、自分たちの神と同じ。
快(蒼)「工藤
新(蒼)「ん?」
快(蒼)「だから、その笑顔は反則だって何回も言ってるだろ?」
新(蒼)「反則ってなんのだよ」
新(翼)「意味わかんねぇよな。快斗とキッドもよく言うんだぜ」
快(翼)「気付いて〜」
キ(翼)「理解していただきたい
新(蒼)「それにしても美味いな〜ここの料理」
新(翼)「寺井さんが作ってるんだぜV美味いよな」
志(翼)「何気に意気投合しているわねこの二人」
ほえほえした空気を放ちながら食事をする二人。
快(翼)「ああ、そうそう。調べてみたんだけどさ、なんだかついでにおかしな情報が入ってきたから気をつけて」
快(蒼)「おかしな情報って何だ?」
快(翼)「何でも、疫病が流行ってるらしい」
哀(翼)「あら、疫病?」
志(翼)「症状は?」
快(翼)「命に別状はないらしい。ただ、高熱を出して人それぞれの奇行を取るとか」
新(蒼)「奇行?」
快(翼)「酔っ払い状態になるんだってさ〜」
つまり泣き上戸とか笑い上戸とか?
高熱出してる状態でそれはきついぞ。
新(翼)「気をつけねぇとな」
新(蒼)「本当にな」
一番気をつけて欲しい人達が

 

 

 

キ(翼)「では、部屋に戻りましょうか。」
快(翼)「そうだね。新一。話は明日ね。疫病が発生したら困るから。」
快(蒼)「確かに困るな。」
想像するのは新一が高熱で苦しみつつも潤んだ瞳で見つめ、いかにも誘っているように見えるであろうそれ。
新(翼)「じゃぁ、明日な。」
新(蒼)「おう。」
それぞれ部屋に戻っていった。
志(翼)「でも、手遅れよ・・・。」
哀(翼)「クスリの用意、しておこうか?」
紅(翼)「そうね。もう一つ、別にあれもね。」


さて。部屋に戻ってきたさて、それぞれの彼等。
新(蒼)「もう、寝よ。」
快(蒼)「そうだな・・・。」
気付いたが、ベッドは一つ。確かに大きいが・・・。
新(蒼)「・・・俺、そこのソファで寝る。」
快(蒼)「(照れちゃって可愛いねぇ)駄目だよ。風邪引いたら困るからさ。大丈夫だってとってくわないし。」
新(蒼)「うっ///
とりあえず、大人しく二人仲良く一緒に寝る事にしました。

 

その頃こちらでは。
キ(翼)「今日は本もなしですよ。」
新(翼)「なんでだよ。」
快(翼)「病気がはやっている時は健康な生活が一番だからだよ。」
そういって、強制的に本を取り上げられました。まぁ、二人とも心配しているので新一も大人しく寝る事にしました。
その頃、応接室では、トップの面々(一部除く)が揃っていた。
その話の内容はというと・・・。

 

 

 

朝。


新(翼)「うーん
キ(翼)「快斗、女史たちに連絡を」
どうやら早速熱を出している新一さん。
快(翼)「わかった」
新(翼)「うっ」
キ(翼)「新一?」
快(翼)「どしたの?」
新(翼)「行くなよここにいろよぇぐ、ひっく」
快(翼)「し、新一!?」
キ(翼)「あ、あのっ(汗)」
新(翼)「ふえぇ〜
泣き上戸になった新一さん。二人にしがみ付いて離れません。
さてどうする。理性は持つか?


どたどたどたどたどたどた


ばたん!


快(蒼)「医者はいるかー!?」
快斗さんが血相を変えて駆け込んでまいりました。
ただし(蒼)
志(翼)「やっぱりかかっていたのね」
哀(翼)「熱でもあるの?」
快(翼)「まったく持ってその通り!!しかもなんかかなり甘えたさんで朝から襲いかけたのはいいとして!(良くない)医者は!?医者はいる!?」
理性で必死に本能を抑えて駆けて来た様子。
志(翼)「私たちが医者よ」
紅(翼)「この様子だと、まだ来ない彼らのほうも大変そうね」


はい、そのとおり。
まだ固まってますお二人様。
快(蒼)「ちなみにこの疫病って何感染?」
哀(翼)「空気じゃないから安心なさい」
志(翼)「気に入った人間につくらしいわよ」
生意気だ。
そのとき快斗の心の奥底で殺意が芽生えたかどうかは定かではない。

 

 

 

新(蒼)「快斗〜。」
名前でかなりさそうように呼んでくれる愛しい恋人。だが、わけもわからない他所の家でいただくわけにはいかない。
哀(翼)「体調には問題はないわ。夕方になっても高熱が下がらなければ、呼んでちょうだい。すぐに来るわ。」
そういって、非常にも簡単に去っていってしまいました。
快(蒼)「俺の理性を試しているのか、新一・・・。」
新(蒼)「快斗〜、抱っこ〜。」
はいはいと、しょうがなく腕を伸ばして抱き寄せる。
新(蒼)「快斗の匂い〜。う〜、暑い。」
服を脱ぐと、ボタンに手をかけようとする。
快(蒼)「ぎゃー、駄目だよ、新一!」
腕を攫んで回避。そんな首筋まで見せられて上を脱がれては理性を保つにも限界って物が・・・。(汗
さて、どうしたものか。


そんな頃こちらでは。
新(翼)「ふえぇ、キッド〜。熱いよ〜。」
上を脱ぎたいと駄々こねる新一。
キ(翼)「駄目。我慢してね。新一のためなんだからね。」
快(翼)「ずるい。」
キ(翼)「それどころじゃないでしょう?」
快(翼)「そうだけど。」
一人は寂しいから嫌だとキッドの服をつかんだ新一。
それに答えるように腕の中にしっかりと収めるキッド。一人はみっていて気に入らない。
志(翼)「いちゃいちゃしても、無理はさせないでちょうだいよ。」
紅(翼)「夕方になっても熱が下がらないようだったら呼んで頂戴。」
そういって消えた。
新(翼)「キッド、快斗。独りにしないで。一人はやなの・・・。」
キ(翼)「一人取り残された小動物のような愛らしい潤んだ瞳で見上げられては・・・。」
快(翼)「・・・駄目だよ、新一。そんなことしちゃ・・・。」
キ(翼)「だ、大丈夫ですよ。一人には決してしませんから。ね。もう、寝ましょう。皆一緒ですよ。」
そういって、真ん中に新一を寝かせて、両サイドにそれぞれキッドと快斗が寝転がって。
夕方まで一緒にお昼寝する事に。
さて。この菌は離れてくれるのか・・・?!







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