新(舞)「どこだ、ここ・・・。」
何だか、観た事あるような洋館が・・・。
新(舞)「(チャイム鳴らしてみた)・・・。」
新(魔)「はい。・・・え?快斗?」
新(舞)「・・・俺だ・・・。やっぱり、別世界?」
どたどたと、中にいる新一(魔)が出てきた。
新(魔)「えっと・・・快斗?」
新(舞)「違うな。たぶん、お前が言う『快斗』でないことは確かで、それにこんな和服は着てないだろう?」
新(魔)「確かに・・・。」
新(舞)「で、一つ確認したいのだが。俺が知っているこういった世界の『新一』には『比翼』と言う名の人がいる。ここにはいるか?」
新(魔)「いない、なぁ。」
新(舞)「じゃー聞くけど。お前の周りには、何か怪盗とか何とかいるか?」
新(魔)「怪盗・・・?怪盗・・・。」
新(舞)「怪盗キッドはいるってことか。それ以外で危ないような奴っているか?」
新(魔)「・・・いるかも・・・。」
新(舞)「そっか。じゃぁ、ここは同じようで違う場所って事だな。悪いんだけど、この格好だと目立つし、この顔でもきっと目立つだろうから、あげてくれない?俺は他の世界のお前だ。」
何だか意味のわからん会話のあと、リビングで過ごす二人。
快(魔)「何でまたお前があそこにいたんだ?!」
圭(魔)「気に入ったって、何度も言ってるでしょ?」
快(魔)「むかつく。それに、同じ方向歩くなよ。」
圭(魔)「こっちに用事があるからしょうがないでしょ?」
なにやら喧嘩をしているような二人。
快(舞)「あ・・・。でも、何だか違う?」
快(魔)「誰?」
圭(魔)「わぁ、そっくりだね。兄弟?」
快(舞)「違うだろうね。それにしても、こんどはへたれじゃない奴か。」
面白くないと、かなり失礼な事言わなかったか?
キ(舞)「まったく。先に走らないで下さいよ。はぐれたら厄介なことにな・・・。ああ、こういうことですか。」
圭(魔)「君って、三兄弟だったの?」
快(魔)「ちっがーう!兄弟なんていません!」
圭(魔)「ドッペるゲンガー?それにしては、服装が・・・。」
快(舞)「そっちだって失礼じゃん。もう、何今度のこいつ。へたれじゃないのはいいけど、何かむかつくし。」
快(魔)「何だよ。言いたい放題言いやがって!」
キ(舞)「まぁ、落ち着いて。こちらの話はそちらにはわかりませんよ、快斗。」
快(舞)「わかってるけど〜。せっかくの再会がこんな奴とのご対面だなんてさ。」
快(魔)「何が言いたいんだよ。」
キ(舞)「ま、何にせよ。こちら側の新一の下に誰かいるのは間違いないですし、私達側の新一を早く探さないといけませんし。」
さて。何人こっちに来た?
快(魔)「さっきから何意味不明のことばっかいってんだよ」
圭(魔)「うーんと、君たちの言い分を整理するとこんなこと一回は会ったみたいな言い分だよねぇ…しかも、新一君も二人居るんだ?」
快(魔)「え!?新一も!?」
圭(魔)「だってねえ?自分たちの新一とか言っちゃってるし…相変わらず図々しいね君」
快(魔)「あんたに言われたくないー!!」
キ(舞)「無視しないでいただけますか?」
快(舞)「本当にむかつくなぁ。こっちよりだったらへたれのほうが扱いやすかったかも」
キ(舞)「へたれでしたけどね」
快(魔)「何言ってんだかわからねぇって言ってんだろ!」
圭(魔)「やだなV快斗君。君のIQは飾り物?新一君の家に行けばいいんじゃないの」
快(魔)「へ?…てちょっと!何であんたが先に行くー!!」
快(舞)「あの人誰だ?」
キ(魔)「世界が違いますからねぇ…もしかして比翼さんいないんじゃありません?」
言いながら、走り去った前方の二人を追う。
その頃二人は呑気にお茶を飲んでいた。
新(魔)「へえ、じゃあお前は、異世界に飛ばされた、と」
新(舞)「そう。しかも困ったことに、異世界って結構たくさんあるみたいでさ。もう一人の俺にあったのはこれで二回目」
新(魔)「大変だな」
新(舞)「…どっちにせよあまり動じない俺が不思議だよ」
新(魔)「驚いたけどな。灰原の薬とかに比べたら…」
新(舞)「ああ…(真っ青)」
新(魔)「…(遠くをみてから)そういえば、飛ばされたのはお前だけか?」
新(舞)「いや、多分キッドと快斗は確実で…」
新(魔)「(同一人物じゃねぇのか?)」
時矢は来てるかな?…居るみたいだな。
圭(魔)「…ん〜僕って耳がいいからな〜」
快(魔)「は?(ぜいぜい)」
キ(舞)「ああ、ここはあちらと同じ工藤邸ですね」
快(舞)「違うところが微妙すぎてよくわからないな」
圭(魔)「ねえねえ快斗君2・3。あれも君たちの仲間?」
快(舞)「快斗2・3って…(汗)」
キ(舞)「…貴方は…またですか」
時(舞)「…またとは失礼な。一緒にいたんだから当然だろう」
おやあっさりと、時矢さん登場。
圭(魔)「やっぱり。でも、それにしては彼って・・・。」
僕に近いよねと疑問を言われても、答え方に迷う舞キッドと快斗。
快(舞)「確かに、あんたは何だか闇っぽいけど。あいつもまぁ、闇に近いけど。」
時(舞)「なんだか、その言い方はひどいなぁ。」
とりあえず、中に入るかと思ったとき。ドアがあいた。
新(魔)「あ、いた。って、何で?!」
新(舞)「いただろ?その割にはなんだか変なのがいるけど。」
新一さんは外に誰か来たのを知り、二人して出てきたのでした。
快(舞)「新一〜。」
キ(舞)「もう、どこかで誰かに連れて行かれていないかどうか心配で心配で。」
すっと出てきて二人してぎゅっと抱きしめる。早業?
快(魔)「新一が二人・・・。って、何なんだよあいつら。」
圭(魔)「へぇ。仲がいいみたいだね、三人。」
時(舞)「そりゃぁ、旦那様と奥様だしなぁ。」
快(魔)「はっ?!」
新(魔)「目立つから、中入れ。」
快(魔)「じゃぁ、お邪魔します〜。」
圭(魔)「何だか、新一君の家に迎えられるなんて、ないと思っていたけどね。」
新(魔)「俺もないと思っていたよ。」
とりあえず、家の中。
快(魔)「鬱陶しいから、そんなところで固まっていないでくれない?」
ソファを占拠して新一(舞)を間にして抱き付いている二人。かなり暑苦しそうだ。
新(魔)「それにしても、さっきはわかんなかったけど、本当に二人なんだな。分裂したのか?」
新(舞)「最初からいるからなぁ。分裂したわけじゃないと思うぞ。双子という点では、確かに卵子が分裂して生まれたけどな。」
快(舞)「それにしても、またこうなるなんてね。今度はなんだかまたおかしな奴だし。」
キ(舞)「それにしても。彼は何者ですか?」
聞く先は圭。まぁ、得体の知れないのは少し鋭ければ気付くだろう。
新(魔)「・・・言うのか?」
新(舞)「別にいいけど。何かの事件の殺人犯じゃないのか?」
快(魔)「・・・なんでわかるわけ?」
新(舞)「さっきからこっちを観ているえっと・・・。」
そう言えば名前を聞いていなかった。
圭(魔)「僕は竜崎圭だよ。」
新(舞)「その竜崎さんの背後でずっといる子がいて、俺はそういったものが見えるし、テレパシーってのも聞こえるからさ。」
快(魔)「・・・なんだか、新一が・・・。」
圭(魔)「ねぇ、その背後にいるって子は誰?あ、竜崎さんじゃなくて圭でいいよ。」
知らない人だったら容赦なく消そうかと考える圭。
新(舞)「誰って・・・。ああ、圭さんは見えないのか。とても、貴方の事を大切に思っている子ですよ。蒼い瞳を持つ、『青海』という名前の子。」
圭(魔)「・・・。」
自分に見えなくて声が聞こえないのがちょっと気に喰わない。
新(舞)「話、してみる?」
何だか、突如眼に潜む気配が変わったので気になりながらも聞いてみた。
圭(魔)「本当に青海ちゃんならね。」
新(舞)「圭さんの言う『青海ちゃん』が誰かは知らないけれど。かなり心配しているみたいだし、あまり心配かけてやるなよ。」
離せとぺしっと快斗とキッドをはがして、圭の側に近づいて、右手と右手を合わせて目を瞑らせた。そして・・・。
新(舞)「我が力を彼の者に貸し与えん。さぁ、その目に隠れし者達を映せ。」
額にキス。
快(魔)「うわっ。(照れると同時にいろいろと複雑)」
新(魔)「げっ。(同じ顔なのでちょっと・・・)」
キ(舞)「新一っ。(やっぱりやったなと、引き離す)」
快(舞)「ほいほいとやらないのっ!(慌てて引き離す)」
すぐさま引き離す。相変わらず行動ははやい。
圭(魔)「・・・青海ちゃん・・・。」
青(魔)「お兄・・・ちゃん・・・。」
声ではなく心の声で姿を見せた妹が話す。
圭(魔)「…こんなところにいたんだね、青海ちゃん…」
見たこともない心からの笑顔。
快(魔)「過去はともかく、今あの笑顔を見るとなぜか鳥肌が…!」
新(魔)「一応感動のシーンだろうが」
快(魔)「だって新一!?違和感が、違和感が!!」
圭(魔)「煩いなV(にっこり)」
快(魔)「ごめんなさい(平伏)」
キ(舞)「…妙な所でへたれてますよ」
快(舞)「いや、今のは俺たちでも謝る」
時(舞)「見事に邪悪な無邪気な笑顔だった」
新(舞)「…」
青(魔)「…兄さん…あまり、新一さんたちを困らせちゃ駄目…」
圭(魔)「相変わらず優しいこだね…大丈夫。迷惑なんかかけた覚えないから」
快(魔)「(嘘付け―――!!)」←声に出さないのがかなり懸命。
新(舞)「…かなり言いにくいが、制限時間は三分間」
圭(魔)「…青海ちゃんをカップラーメンと一緒にしないでくれる…?」(邪悪)
快(舞)「なんかすっごく邪悪なオーラが…!」
時(舞)「…なんだかすごく鋭いなぁ…」
青(魔)「兄さん…」
圭(魔)「ああごめんね。でも…せっかくあえたのに、やっぱりもう抱きしめることは出来ないんだね…」
すり抜ける手。それに悲しそうになる圭。
圭(魔)「君の声も、ちょっと期待しちゃったけど…会話ができるだけ、ましだね」
新(魔)「青海ちゃんは口が聞けなかったんだ」
新(舞)「…なるほど、やけに目で訴えられたわけだ」
快(舞)「訴えられたの?」
新(舞)「かなり切なげに」
時(舞)「それだけ兄のことが心配ってことだろ」
圭(魔)「…ねえ、最後の言葉、やっぱり取り消してくれないの?」
青(魔)「駄目…!絶対駄目!」
圭(魔)「…やっぱり、駄目かぁ…ちょっと残酷だよ、青海ちゃん」
青(魔)「だって…だって!」
泣き出しそうな青海を、触れられないけど圭があやす。
圭(魔)「大丈夫。守るから…でも、ごめんね」
青(魔)「兄さん…」
圭(魔)「だから何処にも行かないで…」
新(舞)「…駄目だ。あちらに行かないと、彼女は消えてしまう」
時(舞)「新一」
新(舞)「こういうことは…言わなきゃだめだろ」
圭(魔)「…そっか…」
青(魔)「ごめんなさい…ごめん、なさ…っ」
圭(魔)「…なんで謝るの?謝るのは僕でしょう?僕が君を…」
青(魔)「置いて行って、ごめんなさい…っ」
目を丸くする圭。青海の輪郭がぼやけだす。
新(魔)「あ…」
キ(舞)「…時間切れ、ですね」
綺麗に、見えなくなった青海。
圭(魔)「…相変わらず、優しいね、青海ちゃんは…」
そう言って、お守りを握り締める。そこにあるのは彼女の遺髪。
圭(魔)「ねえ、僕が見えないだけで、青海ちゃんはまだここにいる?」
新(舞)「…ああ」
時(舞)「可愛く泣いてる」
圭(魔)「んー…不本意だけど変わりに慰めてあげて。これ以上なかせたら覚悟してねV」(邪微笑)
快(魔)「うわ、怖いぐらいいつも通りの圭さんだよ…」
新(魔)「…」
キ(舞)「さて、他の方々はどうしているんでしょうね」
圭(魔)「それにしても、カップラーメンと一緒っていうのは嫌だね。」
キ(舞)「煩い方ですね。それ以上は新一の負担になるのですよ。」
圭(魔)「そうなのかぁ。残念。」
時(舞)「正確には、あれ以上は死人の魂では、生きている人間の生気に触れすぎて消滅してしまうってところだな。」
圭(魔)「へぇ・・・」(気配が冷える?)
快(魔)「ちょっと、挑発しないでよ!」
新(舞)「安全に、尚且つ半日ぐらい、触れる事ができてここに見えるようにする方法がないわけではない。」
圭(魔)「・・・あるの?」(ちょっと期待)
キ(舞)「まさかっ?!だ、駄目ですよ!新一!」
快(舞)「絶対絶対反対〜!」
圭(魔)「黙っててくれる?」
彼、かなり真剣に笑みが笑みじゃありません。
新(魔)「でも、それ、本当なのか?」
新(舞)「わが身を思うのならやめておくべきなのかもしれないけれど、それだけ大切なら、それにあの子もかわいそうだし。何より、あの子とは本の話題で盛り上がれて勿体無い。」
快(舞)「そんな事でやろうと思わないで!」
新(舞)「確かに、青海ちゃんはいろいろ本を読んでいたしなぁ。」
快(魔)「新一?!」
圭(魔)「じゃぁ、半日話せるんだ。」
新(魔)「で、あいつ等が嫌がってるその方法ってどうやるんだ?」
新(舞)「たぶん、想像通り、身体を貸したらいいわけ。」
新(魔)「・・・身体を貸す?」
快(魔)「それって・・・。」
快(舞)「だから嫌だって言ってるだろ。つまり、そこの得体の知れない男に新一の身体を借りて存在する少女を抱きしめるって事!」
キ(舞)「駄目ですよ。そんな事。許しません。それに、身体の負担が・・・。」
新(舞)「同化の方が楽なんだって。って事で、一人で泣かないで、おいでよ。」
すっと何もない空間に手を伸ばす新一。
そして、新一の姿なのに、何故か幻影のように見える。
蒼い瞳が同じだからよけいにそうなのかもしれない。
青(魔)「お兄ちゃん。」
零れる涙。声は彼女自身のものだが、しっかりと聞こえる。
だって、身体は新一だし。声帯に異常はなし。
圭(魔)「青海ちゃん。」
ぎゅっと抱きしめる。
あ〜、感動の兄弟の再会〜。
新(魔)「・・・青海ちゃんに見えるんだけど。」
快(魔)「そうだね。」
ちらりと横目でそれ以上はやめて〜と叫ぶ男二人を見る。確かに、自分が彼等なら同じ事をしていただろう。
そんなギャラリーはお構いなしに抱き合ってる兄弟。正確には違うが・・・。
時(舞)「大体、泣く理由はその理由の人物じゃなきゃ泣き止ませる事なんて出来ないのにねぇ。」
泣かせたら殺すといわれても、彼じゃなければ無理な話。
時(舞)「今回はこれが一番いい選択だ。人助けだと思っとけ。」
快(舞)「新一〜〜〜〜。」
なにやらほのぼのな皆様と殺気だった一角。
新(魔)「ふむふむ。向こうにも楽しい本があるんだな〜」
新(舞)『そうなんだよそれのトリックがさー』
青(魔)「それね、あのね、多分ね」
快(魔)「平和だなーこの三人」
圭(魔)「そうだね♪」(ご機嫌)
快(魔)「…圭さん嬉しそうだね」
圭(魔)「うん♪あとでこっちの新一君に感謝してなにかおくらないとねV今回はもう青海ちゃんと楽しむことにしたんだV辛気臭くなるとまた泣いちゃうしV」(すこぶるご機嫌)
圭は花を散すほどご機嫌だった。その理由は青海(一応新一なんだけど)を膝に乗せているためだ。その状態で彼らは小説談義を繰り広げている。
キ(舞)「うう、羨ましい…っ」
快(舞)「むーっ!なんかむかつくなぁ!」
いらいらと圭を見る二人。
圭(魔)「何か言った?」(邪微笑)
キ・快(舞)「「ごめんなさい」」
時(舞)「おお、怖い怖い。この上なく幸福なときを過ごしているんだから、邪魔するなって」
快(魔)「…あんたは心広いんだね」
時(舞)「新一が心配だけどな…でもあいつ、圭だっけ?彼女にはもう今しか逢えないだろう」
快(魔)「…」
ちょっとしんみりする二人。だが向こうはかなり楽しそう。
新(舞)『やっぱりそう思うか!そうだよな!あの人の作品で一番楽しい、つーか難しかったのは××だよな!』
青(魔)「うん!難しくて、最後までわかんなかったの!」
新(魔)「あれは傑作だよな!速く続きが読みたいぜ!」
新(舞)『ふふふ、向こうはもうでてるんだなこれが』
新(魔)「なにい!!ずりいぞ!」
新(舞)『勿論内容はいわねぇけどな』
新(魔)「当然だろでるまで待つ!」
青(魔)「えっと…兄さん、あのね、それがでたら…」
圭(魔)「うんV青海ちゃんが読みたい本はちゃんとわかってるからV」
青(魔)「えへへ…////」(照)
新(魔)「良かったな青海ちゃん」
新(舞)『楽しみだな』
青(魔)「うんっ!」
一同・「((可愛い…))」
時(舞)「…あれだな。小さい子はいいな」
快(魔)「うん。純真だよね」
圭(魔)「青海ちゃんを褒められるのは嬉しいけど僕以外の誰かにみせたくないなー…」
快(舞)「…それってちょっと危ない方向…」
キ(舞)「…兄妹愛ですよね…?」
圭(魔)「ヤだなあ他に何があるって言うのさ。ただちょっと他より仲がよくて執着してて独占欲が激しいだけだよ」
快・キ(舞・魔)「(自覚してるんだ…)」
圭(魔)「青海ちゃんケーキ食べる?」
青(魔)「うんっ」
新(舞)『…一応俺の味覚じゃなくなってるしな…』(ちと複雑)
快(魔)「圭さん絶好調…」
新(魔)「…ほら、青海ちゃん言葉話てるし」
キ(舞)「嬉しさ二倍、ですね…」
時(舞)「俺はこれの効果が切れたあとのことが怖くなってきたぞ」
一同・(確かに…)
圭(魔)「あれ?青海ちゃんクリームついてるよ〜」
青(魔)「?(ぺたぺた)」←わからない
圭(魔)「(くす、)ここだよ」
ぺろ。
あ。
快・キ(舞)「「あーーーーーーーーーー!!!」」
なんと、圭さんが青海ちゃんの口元についたクリームを口で拭い取ったのでした。
時(舞)「ああ…やっちゃった」
新(魔)「えーと、見た目は今青海ちゃんだけど…」
快(魔)「体は、あっちの新一なんだよなぁ…(汗)」
圭(魔)「ハイ取れたV」
青(魔)「うん」(わかってない)
新(舞)『あ、あの、圭さん…?////(滝汗)』
圭(魔)「あははごめんね。ついついいつも通り」
いつも通りって何!?
妹に何教えてるんだ兄よ!!
キ(舞)「新一になんてことを!!」
快(舞)「さすがに今のは許せないぞ!!」
圭(魔)「なぁに何か文句ある?」(凄み邪微小)
新(魔)「今のは圭さんがちょっと…」
哀(魔)「工藤君、黒羽君。さっきからちょっと煩いわよ」
がらり。
哀ちゃん登場。
哀(魔)「…これは一体どう言うことかしら?」
快(魔)「あ、あは…」
時(舞)「やっぱり小さいんだな異世界のお嬢さんは」
哀(魔)「…貴方たちいったいいつ人間をやめたのかしら」
それは酷いです、哀ちゃん。
哀(魔)「それで。いったいどういう事なのかしら?しかも、彼は何?」
見間違い出なければ、彼は先日殺人犯で逮捕されたのに逃げて悠々と逃亡中の犯人ではないか。
快(魔)「これは・・・別に、勝手についてきただけだし。」
新(魔)「この人達は別次元の俺たちなんだって。」
そこでふと、思い出した。
キ(舞)「た、大変です!」
快(舞)「すっかり忘れてた!」
時(舞)「そうだなぁ・・・。」
新(魔)「どうかしたのか?」
キ(舞)「どうしたもこうしたもありません。女史と魔女殿も間違いなくこちら側に来ているはず。」
快(舞)「今回はベルモット来てないだろうな?ったく、探しにいかねーと後々面倒じゃねーか。しかも、装置の場所もわかんねーじゃねーかー!」
ぐわぁっとなにやら切羽詰った様子で叫ぶ二人。
哀(魔)「何?壊れたの?」
時(舞)「いやいや。やっと今、もっとも重要な事を思い出し、現在の事の重大さに気付いたって事だね。なので、今晩は以外と無事かもしれないね、新一。」
新(舞)『複雑だが、何もないならそれにこしたことはないが・・・。」
青(魔)「どうしたの?」
新(舞)『家に帰るための扉がどこにあるかわからなくって、そして一緒に来たはずの人達が全員そろっていないからちょっと困ってるんだ。』
青(魔)「大変だね。」
新(舞)『おう。大変だ。でも、もうしばらく話はしていたいけど・・・。』
新(魔)「その扉って、どんな扉?(ちょっと興味がわく)」
圭(魔)「あ、もしかして。それって帝探高校の屋上に見えた、奇妙な物体の事?」
新(舞)『そうかもなぁ・・・。おい、キッド。今すぐ学校にあるのを確認して、二人を探してこい。他にも着てないかしっかり確認しろよ。服部とか来てると後々面倒だしな。」
キ(舞)「そうですね・・・。でも、今晩は覚悟していただきますからね。(もう目が笑ってません)」
快(舞)「あとで、御褒美はしっかりもらうから。(やっぱり目はわらっていない)」
と、しっかりと出て行った。
快(魔)「なぁ。俺がかなり悪っぽかった気がするのは気のせいか?」
新(魔)「このまえのぶち切れ波だな。」
圭(魔)「彼等の方が、闇に近づいているのかな?(くすり)」
青(魔)「お兄ちゃん?」
圭(魔)「どうしたんだい、青海ちゃん。あ、ケーキ食べ終わったんだね。僕の分もいる?」
しっかりと新一(舞)がいらないといった分を持っていた彼が尋ねる。
青(魔)「うん。ありがとうお兄ちゃん。新一お兄ちゃんも。」
新(魔)「それにしても、本当に不思議な奴だな。」
新(舞)『それが生まれつきだからなぁ。』
快(魔)「そういえば、あいつら場所わかるのか?」
新(舞)『大丈夫だろ。前の世界にも、帝探はあったしな。』
新(魔)「同じか?」
新(舞)『たぶんなぁ。半日だと、あと4時間ぐらいかぁ。午後9時ぐらい。微妙な効果だなぁ。』
圭(魔)「そっかぁ。じゃ、もうすぐお別れなんだね、青海ちゃん。」
青(魔)「お兄ちゃん・・・。でも、ずっと側にいるよ?」
圭(魔)「ありがとう。」
甘いな、あんたら。
圭(魔)「ねぇ。延長できないの?(にっこり)」
快(魔)「(うわっ、あの笑顔企んでるよ・・・。)」
新(魔)「どうなんだ?(まだ、話がしたい)」
新(舞)『明日の、俺の体調によるからなぁ・・・。あいつらの相手をさせられていると、きっともたない。」
圭(魔)「そう。じゃぁ、彼等をしばっておけばいいわけだね。(すでに縄容易完了?!はやっ)」
哀(魔)「あら。それなら、一晩私に貸してくれない?同じ顔がたくさんいるだなん
て、滅多にないもの。面白そうだわ。(ずっと彼等の見学をしていた)」
新(舞)『でもなぁ、側にあいつらがいねーと、なかなかねつけねーからな。一種の刷り込み?一晩中つき合わされると適わないけどさ。』
快(魔)「(うらやましいぞ・・・あっちの俺)」
圭(魔)「そっかぁ。でも、手を出させなかったらいいわけだね。」
青(魔)「お兄ちゃん?」
何の話をしているのかわかっていない青海が首をかしげていると、明日も青海ちゃんと会えるためのお話だよと言う。
青(魔)「明日もお話できる?」
新(舞)『努力はしてみるけどなぁ。あ、そうそう。あの二人の大抵の実験結果は、さらに他の世界の『快斗』とあわせた実験とその結果を、こっちの志保がもってるから、それをもらったらどうだ?あとは、こっちの新たな『快斗』の結果と照らし合わせたらいいだけだし。』
哀(魔)「あら。そうなの。いいわね、それ。」
キ(舞)「確認してきました。間違いありません。あれ、明後日のまた、10時みたいです。」
快(舞)「志保ちゃんと紅子は見つけたよ。あと、紅子が言うには、一番厄介な服部が来ちまってるみたいだってさ。」
哀(魔)「あら。」
志(舞)「あら。」
ご対面。
哀(魔)「…おかしな気分ね。目の前に自分がいるなんて」
志(舞)「私は二度目だから大分耐性がついてきたけれど」
紅(舞)「それよりも…なにをしているのかしらあなたは」
新(舞)『…えーと…』
なんだか彼女たちの目が怖いです。
キ(舞)「そこにおられるよくわからない方の妹御が今
新一の身体を借りているのです」
志(舞)「それで彼の膝の上にいるわけね」
紅(舞)「貴方たちが不機嫌だった理由がわかったわ」
快(舞)「だって…」
志(舞)「…予防線張っておこうかしら…(今夜のために)」
圭(魔)「はじめましてこんにちは、僕は竜崎圭っていうんだ。君たちが向こうの権力者(笑)だよね?そのことでちょっと相談があるんだけど…」
青(魔)「兄さん?」
圭(魔)「ちょっと待っててねV(額にキス)」
快(魔)「…わざとだ。絶対わざとだ」
キ(舞)「なんだかふつふつと怒りが…」
快(舞)「わかっててやってるよな?あいつ(怒)」
なにやらひそひそ話し合っている間に事態をまとめる新一S
新(魔)「もう一人の服部がこっちに来ちまってるのはどうやって回収するんだ?」
時(舞)「俺かな」
新(舞)『頼む。…で、こっちの服部は?』
新(魔)「さすがにこっちにはいないって。大阪にいる。さすがに平日まで来ないだろ…て、しまった」
青(魔)「?」
快(魔)「新一、学校どうする?」
そう、平日だったりするのです。
新(舞)『そうかヤバイな…屋上に立ち入らせないようにして、人目につかないよう学校に行かなくちゃならないし…』
新(魔)「時間帯からして授業中だって。しょうがない。サボるか」
快(魔)「明日はどうする?」
新(魔)「明日はさすがに…俺は学校いかねぇと」
時(舞)「こっちの快斗は?」
快(魔)「あんたらだけ家に残すのは不安だから泊まる」
新(魔)「おばさんに連絡しとけよ」
快(魔)「わかってるって」
新(舞)『同居してないのか』
新(魔)「快斗はよく家に来るし家事やってくれるからなー勘違いされるけど同居してないんだな、これが」
快(魔)「…いつかね」
新(魔)「ん?」
快(魔)「気にしない気にしない」
圭(魔)「ということで、そしたら貴方たちも研究出来て新一君も手を出されることなくぐっすり眠れて僕もいい目を見れるんだけど、どう?」
紅(舞)「…連日彼に無理をさせるのはいやだけれど…そうね、彼らよりはましかもね」
志(舞)「なら早速」
哀(魔)「そうね」
キ・快(舞)「「…え(いやな予感)」」
圭(魔)「えい♪」(ぱしゅり)
ばたり。
新(舞)『快斗!?キッド!?』
青(魔)「兄さん!」
圭(魔)「死んでない死んでない〜♪よいしょっと。ちょっと向こうに運ぶね〜」(かなり楽しそう)
志(舞)「ええ、時間になったらこっちにもどすから」
哀(魔)「そうしたら今夜はそれど頃じゃないでしょうしね」
時(舞)「…つまり寝る前に研究につき合わせてぐったりした状態で一緒に寝ればいいじゃんってことか」
圭(魔)「うん。だから彼女たちに今夜は指一本動かせないほどに実験体にしてもらおうかと思ってV」
新(舞)『…うわ』
快(魔)「(その一瞬避難してよかったと思っている)」
新(魔)「ほ…ほどほどに、な?(滝汗)」
圭(魔)「さて、どうかな」
青(魔)「兄さん…(汗)」
圭(魔)「青海ちゃんは心配する必要なんてないからねV」
紅(舞)「さて、楽しみましょうか」
哀(魔)「新しいデータがそろうわ」
志(舞)「楽しい時間の始まりね」
…頑張れ快斗にキッド(舞)。
新(舞)『すっかり忘れてたけど・・・。なぁ、キッドだけ置いていってくんねーか?」
哀(魔)「あら?どうしてかしら?」
二人のうちキッドを選ぶ方が・・・。やっぱりご主人様の力?
新(舞)『志保と紅子が実験やるんだったら、時矢は服部探しに行くんだろ?なら、ちょっと別件で動いてほしいなぁってね。』
時(舞)「なるほどね。そういえば、今までの光景見ていてすっかり忘れていた。」
青(魔)「どうしたの?」
志(舞)「そうだったわね。もともと、あれが原因だった物ね。」
圭(魔)「どういうこと?(青海ちゃんとの話の続きをはやくしたい)」
新(舞)『魂狩り。つまり、死神みたいな奴なんだけど。最近妖精達にちょっかいかけて、鬱陶しいし、それに被害者も出始めてさ。それで捕獲にあたっていたのだけど。たぶん、こっちに来ていると思うし、このままだと一番やばいのが俺とか肉体を持たない青海ちゃんなんだよ。』
圭(魔)「へぇ。青海ちゃんを連れて行こうって事?・・・そいつ、どこのどいつ?(目が笑ってない・・・)」
青(魔)「お兄ちゃん・・・。」
圭(魔)「大丈夫だよ。お兄ちゃんがついてるから。」
新(舞)『だから、偵察に行かせようと思って。』
紅(舞)「それもそうね・・・。・・・ルシファー様からの予言だと、ここから西の方角・・・。なんだか、西が騒がしいわ。」
新(舞)『そう。たぶん、服部も西。こっちの服部も、迷惑な事にこちらに向かっていて、今鉢合わせてるんだよ。駅で。たぶん、そこにそいつもいるから、時矢とキッドをいかせようと思って。」
新(魔)「へぇ。あいつ、平日なのに来たのか・・・。」
快(魔)「何考えているんだろうね?」
圭(魔)「そうなんだ。じゃぁ、彼等の側にいるってわけだね。」
仕留める気満々?
哀(魔)「それにしても、よくそんな事がわかるわね。」
新(舞)『だって、俺は別格だしなぁ。こっちでいうと、聖霊使いとかってもんかなぁ?』
青(魔)「だから、お兄ちゃんは青海の姿見えるし、声も聞こえたんだ。」
圭(魔)「そうなんだ。便利だね。」
ほしそう・・・。というか、身の危険?!
哀(魔)「そういうことなら仕方がないわね・・・。」
キッド解放。そして起こす。
圭(魔)「でも、それならもう一人の彼でも問題はなかったんじゃないの?」
ちょっとした疑問。まぁ、そりゃそうだ。
新(魔)「そういえばそうだよな。何か問題でもあるのか?」
新(舞)「キッドのほうが、気配を見つけやすい。やっぱり、交わりを成しえた相手だし、キッドは快斗よりも五年位付き合いが長いしなぁ。」
時(舞)「その間愛人だったもんな。」
新(舞)「愛人じゃねー。」
ぺしっ
時(舞)「両思いなのに思いが通じてないから愛人じゃないのか?でも、今じゃ、すんなり仲良しだろ。ならいいんじゃねーの。」
紅(舞)「限度は考えて欲しいけれどね。」
快(魔)「・・・なんか、凄いな。」
時(舞)「だって、あいつ等あれでも、こっちの世界ではトップに入るしな。遊郭一体を仕切る若旦那と、五大財閥であり、全てのトップで仕切る事が出来る権力者だし。」
志(舞)「彼の事となると、馬鹿になるみたいだけどね。」
新(魔)「・・・本当に、権力者か、それ。」
志(舞)「少なからずはね。私だって、彼の遊女屋の娼婦だもの。まぁ、太夫という称号があるから、客は選ぶけれどね。」
というか、実際相手を眠らせて時間を過ごす人です。ちょっと危険。
哀(魔)「あら。そうなの?」
新(舞)『だから、キッドだけ返して。』
わかったわと、起こされて意味不明状態のキッド。まぁ、そりゃそうだ。
圭(魔)「じゃ、問題はもうこれでいいわけ?」
新(舞)『そう言えば。圭さんはいつまでここにいるんだ?』
ちなみに、ここは工藤邸です。
圭(魔)「そりゃぁ、君たちが帰るまで。」
快(魔)「居座る気かよ!」
圭(魔)「別に、居座っていないよ。ただ、青海ちゃんといるだけ。」
にっこりと、明らかに目が何か文句あるといっている。
新(魔)「諦めろ、快斗。今の圭さんには何も聞こえない。邪魔はしないほうが身のためだ。」
快(魔)「そうだけどぉお〜〜〜。」
とりあえず夕食の用意。
悲しいかな。快斗君大人数分用意。頑張れ。今から間に合うか?
時(舞)「とりあえず、出かけてくるか。どうせ、こっちに向かってるみたいだし。この状態を見せる前に眠らせるのが一番。」
キ(舞)「確かにそうですね・・・。」
起きて事態を知ったキッド。
時(舞)「あとでな。夕食頼むな。すぐに回収してくるから。」
キッドと共に出て行った。
新(舞)『こっちの快斗が夕食作ってるときに悪いんだけど・・・。青海ちゃんがケーキ作りたいって。昔本で読んで、圭さんのバースディケーキつくりたかったんだって。」
圭(魔)「そうなの?ありがとう、青海ちゃん。」
ぎゅっと抱きしめる。
でも、圭さん。貴方の誕生日は今日じゃないでしょ?というか、いつ??
快(魔)「青海ちゃん上手いね〜」
青(魔)「あのね、兄さんがいないときね、メイラと松田さんと作ったの」
母親は作ってくれなかったし。お手伝いさんも怖がってたし。
圭(魔)「…青海ちゃんが手先器用になるのはいいことだけど今更ふつふつと彼らに対して怒りがこう…込み上げてくるのは何でかなぁ…」
快(魔)「(怖!!)」
新(舞)『ところで圭さん誕生日いつ?』
圭(魔)「今日(けろり)」
快(魔)「嘘だ絶対嘘だ!!」
圭(魔)「青海ちゃんが祝ってくれるなら今日が僕の誕生日だよV」
時(舞)「とことんシスコンだな」
圭(魔)「煩いなVさっさと西の鳥さんを探しに行きなよ」
キ(舞)「…ちなみに妹御の誕生日は?」
圭(魔)「七月二十日だよ」
新(魔)「…青海ちゃん圭さんの誕生日って本当はいつ?」
青(魔)「ん…三月の二十四」
快(魔)「全然違うじゃん」
青(魔)「う…でもでも、私もう、兄さんの誕生日祝えないし、それに…去年は熱出しちゃって、作れなかったから…えぐ」
快(魔)「わ!わ!わかった!ごめん!泣かないで!」
圭(魔)「…快斗君。君とは長い付き合いになると思ってたけど意外と短かったね」(暗黒オーラ)
快(魔)「ひいい!!」
新(舞)『…ねえ青海ちゃん。ちょっと相談があるんだけど』
青(魔)「?」
新(舞)『俺の体から離れたら狙われる確率が高くなるから、
その間ちょっと隠れていて欲しいんだ…ええと、どこかに結界張るから…うーん』
圭(魔)「…ねえ?ちょっと思ったんだけど、器があればいいんだよね?」
新(舞)『まあ、一応は』
圭(魔)「それってぬいぐるみとかでもいいの?」
新(舞)『ぬいぐるみに入れたら外見はまんまぬいぐるみだぞ』
圭(魔)「…離せないかあ…ん?じゃあ猫とかは?」
新(魔)「…いいんじゃねぇの?人語話さないけどもしかしたら…」
圭(魔)「できる?」
新(舞)『やったことないからなー…』
圭(魔)「やってV」
新(舞)『…明日な』
時(舞)「安請け合いするなって」
快(魔)「あれ?早かったな」
時(舞)「そりゃあ、あの黒いの捕まえて眠らせて隣に捨ててきただけだからな」(さわやか)
快(魔)「…(敵に回さないで置こう)」
青(魔)「快斗お兄ちゃん!クリーム出来たの!」
快(魔)「おーすごいすごい。じゃあスポンジ焼けたら一緒にぬろうな〜」
青(魔)「うん!」
圭(魔)「ああほら青海ちゃんってばあちこちにクリームつけてV(ぺろぺろ)」
新(舞)『うわっ』
新(魔)「わー!!圭さん!さすがにそれは違う!!」
何処を舐めたかはご想像にお任せします(危険)
快(魔)「ま、まさかおまえ実の妹にあんなこととかこんなこととかしてねぇよな!?」
圭(魔)「やだなあ僕は純粋に青海ちゃんが大好きなだけなのに」
快(魔)「否定しないのかよ!?」
時(舞)「今は新一の体なんだけどなぁ…」
圭(魔)「気にしない気にしない(抱き締める)」
新(舞)『(あの二人より質悪い気がするのは気の所為か…!?)』
いえ、気の所為ではありません。
快(魔)「だ、誰かこの人の暴走を止めろー!」
圭(魔)「いやなら今すぐこの状態の青海ちゃんを連れて出て行くけど?」
キ(舞)「新一に寄り憑いた状態で出て行くのはやめて下さい!」
新(舞)『あ、キッド』
新(魔)「帰ってきたな」
時(舞)「偵察どうだったー?」
キ(舞)「まずそこ!離れて下さい!」
我慢の限界のようですキッドさん。
それに圭さんが性格悪そうに笑いました。(いやだな)
圭(魔)「自分の妹抱っこしてて何が悪いの?」
キ(舞)「くう…っ」
頑張れキッド。多分もうすぐいい目が見れるさ。多分。
青(魔)「出来た。」
新(舞)『やっとだな。でも、出来て良かったな。じゃぁ、今日は誕生日会か?』
圭(魔)「そうだね。」
快(魔)「もういや。勝手にして。うわ〜ん、新一〜〜。」
新(魔)「よしよし。しょうがないだろ。今の圭さんには何を言っても馬の耳に念仏の如く、下手すればそれ以上に酷い展開になるからなぁ。」
キ(舞)「新一・・・。」
新(魔)「それにしても。あっちの俺がかなり気に入られてるな。」
快(魔)「そりゃ、一番圭さんをご機嫌にしていて、この状況を作った張本人だし。」
時(舞)「新一は人が困ってたり悲しんでたりするのを見過ごせないからねぇ。」
快(魔)「それはわかる。だから、すぐに事件に突っ込むんだよね。もう、心配でしょうがない。」
キ(舞)「そういえば。お隣に運んだ黒い方二人はどうなるのでしょうね。」
おい、快斗(舞)の身の安全を心配する奴はいねーのか?!
新(舞)『そういえば。見つかったか?死神。」
時(舞)「確かにあいつらの側にいたけれど、すぐにどっかいったんだよね。だから、一から探しなおしってとこかな。』
新(舞)「明日までに始末つけられるかなぁ?』
圭(魔)「どうしたの?見つからなかったの?」
新(舞)『逃げられたみたい。実態がないから難しいんだけどさ。』
圭(魔)「そうなんだ。ねぇ、そいつが捕まらなかったら、明日忙しい?」
新(舞)『明後日には帰るから、忙しいなぁ。』
圭(魔)「そうなんだ・・・。」
忙しかったら、明日青海ちゃんに会うことは無理です。
圭(魔)「そのなんだか知らないけど、むかつくね。さっさと始末してみる?」
にっこり
キ(舞)「始末してくれるのならありがたいですけどね・・・。生憎と、あれは生け捕りにして持ち帰らないといけないのですよ。」
圭(魔)「そうなんだ。面倒だね。」
存在が邪魔なのにという、言葉が聞こえてきた気がするのは気のせいだろうか・・・。
志(舞)「今更だけど、お風呂はどうするつもりかしら?」
キ(舞)「・・・そうでした。」
快(魔)「そうだったね。夕食も大量だけど、風呂入るにしても、人が多いね。しかも、圭さん居座るつもりだし。」
紅(舞)「そうなのよ。彼と新一君の問題があるのよ。」
新(舞)「あ・・・。そっか。」
圭(魔)「何?青海ちゃんと入ったら駄目なわけ?」
キ(舞)「馬鹿な事言わないで下さい!だいたい、身体は新一のものなんです!」
圭(魔)「何?青海ちゃんと入ったら駄目なわけ?兄弟なのに?」
キ(舞)「今は兄弟の問題じゃありません!第一に、いい歳して妹と入ろうと考えないで下さい。」
圭(魔)「いいじゃない。別に。昔は一緒だったし。」
志(舞)「違うのよ。あとあとうるさいし、帰ってから仕事をさぼって部屋に篭られたら困るから、貴方も彼も新一君とは離れると言っているのよ。」
圭(魔)「え〜。いいじゃない。せっかくの久々に一緒に入るお風呂なのに。」
紅(舞)「駄目なの。さて、後も押すことだし、先に入らせてもらってもいいかしら?夕食、頼むわね。」
快(魔)「は〜い、わかりました〜。」
志(舞)「さて。行くわよ新一君。青海ちゃんもね。」
新(舞)『なんか、変な感じだな。」
青(魔)「皆でお風呂・・・。」
ずりずりと新一(青)の身体を引きずって風呂場へと消える志保と紅子。
其の間、夕食準備中の快斗はかなり怖いほど、笑みが笑みに見えない圭の姿を見ておびえていた。
時(舞)「何処の世界でも、修羅場だなぁ・・・。」
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