新「それ以上近づくと、生簀に入れるぞ・・・。」 追い込まれる新一。 キ「うふふ・・・。それで新一が大人しくいう事を聞いてくださるのなら、私から飛び込んでみせましょう。」 新一しか見えてないから、その時はきっと排除されているので意味無しらしい。 快「そうだよね。でも、その時は覚悟して付き合ってくれるってことなんだよね・・・?」 おっと、彼の目の輝きが変わった〜?!さぁ、大変だ! 新「もう、お前ら来るな〜(涙)」 再び逃走。 まだ続くか?!三人の追いかけっこ。 キ「さぁて、追いかけますか。」 快「何度言ったらわかるんだろうね?狙った獲物を、泥棒は逃さないって事。俺たち怪盗だしvv」 新一君の危機・・・?! 比翼「ん?新一…か?」 新「!?あ、あんただれだ!?」 比翼「…」 新「……(汗)」 比翼「…おや?あれは快斗−−−」 新「−−−−!??」(脱兎) 比翼「…ふむ」 快「あれー?こっちに来たはずだけどなぁ」 キ「おかしいですね」 快「あそこの人に聞こうか?すみませんーこっちにとっても綺麗で思わず襲っちゃいたくなるほどの色気を持った男性がきませんでした?」 比翼「…ふむ。彼ならばあちらへ(反対方向)なにやら鬼気迫る勢いで走って行ったが」 キ「そうですか」 快「ありがとうございました〜たく、新一ってば諦め悪いな〜」 キ「まったくです」 (二人、立ち去る) 比翼「…快斗が分裂していたな…あれは新一のようで新一ではなかったし…さて、とりあえず助けておくか」 (流れるように新一のは知っていった方向へ進む) 新「ったく、しつこいったらねー。」 しかし、どうやらまけたようです。 時「お、新一じゃないか。どうした?そんなに急いで。」 新「あ、時矢・・・。」 何しに現れたと、仕事をしにきたことを仮定して問いかける。 そこへ、比翼さんが現れた! 時「・・・っ?!」 比「・・・っ?!」 同じ反応で、同時に相手の闇を知り、攻撃準備の体制。 新「だぁ〜!お前ら何がしたいんだよ!」 自分に害がないためか、それとも二人の闇が新一にたいしてやわらかいせいか・・・。 時「・・・ま、お前がいうならな。」 比「確かに、違うといっても新一だからな。」 時「・・・何者だ?」 比「ふむ・・・。答えるのにかなり考える必要のある質問だな。」 新「って、来た〜〜?!(涙)」 逃げる。あの二人の足音を聴きつけて・・・。 時「新一が行っちまったから、俺も行くか…まだあいつらとは顔をあわせたくないんでね」 比「…分裂…」 時「は?」 比「いや気にするな…そういえばここはどこ何だ?何故私は…(ぶつぶつ)」 時「…?まあいいか。こいつも俺と同じみたいだしな」 (比翼を残して去る時矢。近付いて来る足音) キ「おや?」 快「さっきの人?」 比「…(やっぱり分裂だ)」 キ「(ぐるりと見渡して)…どうやらこちらに新一がきていたようですね。そして、誰だか知りませんがもう一人、いたようです」 快「へー…もう一人、ねー…」 比「…こちらの二人はあちらより気が強いようだな」 (比翼さん観察。二人、なにやら怪しげに笑う。) 比「なにやら危険だな…さて、どうすべきか」 (笑っている二人を置いてとりあえず新一を追う。) 三つ巴? ぽんっと肩をたたかれる。 新「うぎゃぁ〜っ?!って、あんた。」 かなり悲鳴をあげられ、驚くと同時に複雑な比翼。 新「わ、悪いな。叫んだりして。」 あいつらかと思ったんだという。まぁ、確かにいろんないみで、こっちの分裂したあれは問題があるだろう。 比「こっちでは後一押しなく、陰が薄いのだが・・・。」 新「え?何て?」 比「何でもない。」 さて、どうしたものかと、二人が同時に思う。 そこへ、やはり発信機か何かをもっているのか。聞こえてくる足音。 新「げっ。」 比「ふむ。やはりこちらの分裂は優秀だな。」 優秀すぎてそれが問題なのかもしれないが。 まぁ、手助けをしてやるかと、比翼は新一の腕をつかんで、町を駆け抜けるのだった。 高速で走ってとりあえず撒いた二人。 新「(は、速過ぎる…!)ぜいぜい」 比「ふむ。少々きつかったか」 とりあえず新一が落ち着くまで待つ。 新「あ、あんた何者なんだ?一般人ではないだろ」 比「私のような一般人がいるのならお目にかかりたいものだ」 新「で、誰なんだよ」 比「とりあえず、もう一人のそなたをよく知るものといっておこうか」 新「?」 比「わからずてよいよ…む?」 新「げ!」 足音。現れたのは快斗。 快斗「あ!」 新「やべ…っ」 比「待て。こやつは…」 快斗「比翼さん〜!!それに新一も!も〜探したんだよ〜?…てあれ?新一…だよね?あれ??」 快斗、首を傾げる。新一も首を傾げる。比翼、眉を寄せる。 比「…分裂していないほうか」 新「は?」 快斗「分裂って?」 比「…お前がここにいるという事は…新一はどうした」 快斗「あれ?やっぱりこの人新一じゃない??うわぁ!だとしたら新一何処行っちゃったんだよ!!」 新「…そっくりさん?」 比「そういう事だ…となると…もう一人の新一が危険だ」 何せ分裂したこっちの快斗より優秀な二人が新一を探しているのだから。(わかりにくいな) 新(舞)「どういう事だ?」 快(黒)「俺も、まったく意味がわからないんですが・・・?」 比(黒)「うむ。では歩きながら説明をしようか。」 その間に、自分のところの新一を探そうと考えて。 比(黒)「簡単に言えば、私と快斗はこの世界とは別の世界で、新一にとっては、私のようなものは別世界の人間という事だ。」 なるほどと、ぽんっと手を叩く。 新(舞)「それで、この快斗は追いかけて来た割には、襲おうとしないんだな。そっかぁ。異世界じゃ、俺はあいつ等とは別かぁ。」 快(黒)「えっ?」 ちらりと首筋に見える紅い痣とその台詞で、なんとなく理解が出来た気がする・・・。 比(黒)「そうだな。こっちはまだ告白すらできておらんな。」 快(黒)「だぁってぇ〜〜〜。」 比(黒)「どうしてこうなったかはまだわからぬが・・・っと、いたようだ。」 いるのは新一と、あの二人であった。 キ(舞)「もう、逃がしませんよ、新一。」 快(舞)「そろそろ帰ろうねvv。」 新(黒)「(なんで、快斗が二人いるんだ?)逃がさないって、俺は逃げてないぞ?」 キ(舞)「充分、逃げてくださったと思いますがね。おかげで、今日は町を一周出来た気がしますよ。」 新(黒)「はぁ?」 快(舞)「さて、帰って続きをしようよ。ね?」 迫り来る二人。 快(黒)「し、新一〜。」 自分に襲われている、自分の好きな新一を助けようと駆け寄る。 そして、ご対面。快斗は三人、新一は二人。 キ(舞)「女史が面白がりそうな状況ですね(汗)」 快(舞)「確かにね・・・。」 快(黒)「女史って、哀ちゃん・・・?ここにもいるの?(弱気)」 比(黒)「ふむ。ここでも彼女の力は顕在という事だな。」 新(黒)「いったい、何なんだ?(まったく意味もわからなければ状況もわかっていない)」 新(舞)「自分と同じだけど、お前が少し羨ましい気がする・・・。」 新(黒)「そうなのか?」 新(舞)「たまに、変わってほしいところだ。」 キ(舞)「新一が二人とは、天国のようですね」 快(舞)「ホントだね〜二人ともつれて帰る?」 キ(舞)「いいですね」 快(黒)「だめ〜!!新一は純粋潔白無垢で鈍感なんだから!!そんなこと許さない!」 比(黒)「つありまだ自分は手を出していないのだからやめてくれということだ」 快(黒)「比翼さん〜(泣)」 新(舞)「…快斗が泣いてる…(怯)」 新(黒)「いつものことだろ?」 新(舞)「そうなのか?」 新(黒)「違うのか??」 キ(舞)「情けないですね」 快(黒)「煩い!というかお前らなんで分裂してるんだよ!!」 快(舞)「分裂?」 キ(舞)「私たちはもとからこうですが?」 比(黒)「快斗。こちらとあちらでは勝手が違うのだ。このように快斗とキッドが分裂しているし、新一をものにしているし、どうやら私はこちらで存在していないか、出会っていないようであるし…ふむ。となるともしや…」 キ(舞)「そういうことですか。別世界…ところであなた、先程快斗が新一の行き先を尋ねた…」 比(黒)「(流す)哀もこちらにいるという事はあの者もこちらにいるということだな」 快(黒)「あの者?」 快(舞)「今さりげなく流したね」 新(舞)「キッドを手玉にする奴がいた…」 新(黒)「比翼はいっつもああだぜ?」 キ(舞)「…(なんだか調子が狂いますね…)」 新(舞)「げっ。もう、こんな時間じゃねーか!」 新(黒)「ん?」 キ(舞)「どうかしたのですか?」 快(舞)「何の時間かなぁ?今日は何も予定は入っていなかったはずだよ?仕事もあるのは寺井と紅子だけだろ?」 新(舞)「てめぇらのせいだ!もう、どうすんだよ。今晩戻れなくなるじゃねーか」 ぴくりと反応する新一二人以外の者達。さぁ、どういう意味でしょう?今晩戻れないとは。 キ(舞)「ちょっと、聞き捨てならない発言ですね?」 新(舞)「何馬鹿いってやがるんだ、馬鹿!これから会う約束があるんだよ!」 たくっと、出かけようとする新一の腕を両サイドから捕まえる人 快(舞)「行き先、教えて欲しいな・・・?(目が笑っていません)」 新(舞)「だぁ〜っ、鬱陶しい!」 さぁ、取り出しますは、彼の大事な扇。さて、妖精に頼んで吹き飛ばします。 比(黒)「こちらの新一はすごい力を持っているようだな。」 快(黒)「すげぇ。」 新(黒)「人間じゃなくなってないか?」 さて、こかされた二人が起き上がれば、だばーっと雨が降りました。彼等の上のみ。 新(舞)「やっぱ、水があると、よく生えるよなぁ♪」 追いかけっこでかなりお怒りのご様子?地面から樹がにょきにょきと生え、二人を捕獲しました。 新(舞)「よし、これで問題はなしだ。」 比(黒)「お見事、というものだな」 新(黒)「面白そう。」 快(黒)「新一は新一のままでいいからね?」 新(舞)「嫌〜、やだっ、やめて、キッド・・・快斗ぉ・・・。離してぇ・・・。」 いきなり、かなり危ない色気を出しながら声もまた理性を壊すようなもので・・・。 新(舞)「と、志保と紅子に伝えておいてくれ。だから、明日は検診も無理だし、頼まれていた買い物にも付き合えないってな。」 といい、扇をふわりと動かし、新一は風に乗って何処かへ行きました。 快(黒)「っ・・・(いきなりはなしだよ、あんなの〜)」 比(黒)「(ふむ。こちらはかなりいろいろあるようだな)」 新(黒)「俺が、壊れて俺が・・・。」 快(舞)「・・・今日は、大人しく帰らないといけない・・・よね・・・?」 キ(舞)「明日は朝日を見るのが遅れそうですよ。(汗)」 そういえば、さっきのはなんだったのかというと。 ある妖精は声をそのまま録音し、伝える事が出来る能力を持っていたのです。まさに、今がそれ。 しっかりと、危ない二人を敵に回す二人。 比(黒)「今度は、この二人が逃げる番か・・・?」 その頃・・・。 新(舞)「言ったら、行かせてくれねぇくせにさ。・・・あ、時矢!」 時(舞)「もう、今日は来ないかと思ったよ。」 再登場・・・? 比(黒)「さてと、あちらの新一は無事に逃げたようだが、私たちはどうやって帰れればいいのだろうか」 快(黒)「か、帰れないとかないよね…?俺、予告状出したままなんだけど…」 比(黒)「私とて仕事が入っている」 新(黒)「でも帰り方わからねぇぞ?」 首を傾げる三人に、沈んでいた二人が復活。 にっこり笑って新一の両側に立つ。 キ(舞)「なんでしたら私達の家にきますか?ここは寒いですし」 快(舞)「そうそう、美味しい料理も食べれるよ?」 新(黒)「そうか?なら−−−−」 快(黒)「駄目−−−−−−−−−!!新一!騙されちゃ駄目だよ!!コラお前たち!新一に何する気だ!」 キ(舞)「心外な。私たちは厚意をもってあなた方に一夜の宿を提供してあげようと…」 快(舞)「そうそう。大丈夫だって俺たちには新一がいるから。こっちの新一には手を出さないって。多分(ぼそ)」 快(黒)「今ボソッとなんか言っただろ!新一〜やっぱりこいつら危険だようぅ〜」 新(黒)「そうなのか?」 キ(舞)「…こちらの新一も無防備ですが、それ以上ですね」 快(舞)「なんだか心配になってきたよ」 紅(舞)「ええ、本当に…」 快(舞・黒)「「ぎゃああああ!!紅子!!」」 比(黒)「紅魔女の登場か」 紅(舞)「そろそろ、哀も来る頃だから・・・。覚悟してちょうだい。どうせ、おふざけだったのでしょうけど。明日の約束はいけないわ。」 快(黒)「紅子だ・・・。やっぱり、人間離れしてる・・・。」 紅(舞)「うるさいわよ、快斗その2」 快(黒)「(ガーン)そ、その2って・・・。」 紅(舞)「もちろん、二人いるからに決まっているでしょう。三人もいたら紛らわしいし、迷惑だわ。何より、同じだから一層むかつくのよね。」 それはもちろん、先ほどのあの伝言があるからだろう。 比(黒)「なかなかやるものだな。」 快(黒)「感心するところでも納得するところでもないよ〜(涙)」 快(舞)「自分で見ていてなんだか情けない気がするんだけど・・・。」 キ(舞)「確かに、同じ顔であれは嫌ですね。」 快(黒)「ひどっ。同じなのに〜。」 紅(舞)「ここでは、馬鹿に磨きがかかって救いようのない馬鹿になったという感じね。うるさいだけよ。黙ってて頂戴。」 快(黒)「ひどぃ・・・。(泣)」 比(舞)「なんだか、情けないぞ、快斗。」 キ(舞)「えっと、それで今思い出しましたが。今回紅子が動いた先での報告。追加分を下さい。もしかしたら、これが関わっているかもしれません。」 急に真面目になった。紅子もそれを思い出してそれどころではなくなった。何せ、それに愛しい大切なお姫様を消されるのは困るからだ。何をするにも、ここでもお姫様が優先である。 快(舞)「そういえば、そうだったね・・・。時既に、遅しってところか。」 紅(舞)「なるほどね。そうなると理解できるわ。」 キ(舞)「帰るのは遅くても明日になると思いますので、彼には手を出しませんので、大人しくついてきてください。」 快(舞)「だいたい、そっちに手を出したら、新一に怒られるしねぇ?」 微妙な笑みを見て、信じるに値するかどうかを考える、快斗。だが、比翼もいるのでもしもの時は大丈夫だろうと判断し、ついて行く事にした。 キ(舞)「しかし。すでに作動をしていたとはね・・・。手を打たないといけませんね。」 紅(舞)「とにかく。今夜中に少しするべきね。あの、穴を。」 別の世界へつなげる、そして誘い込み、そして落とす穴。 快(舞)「今回の仕事も大変そうだなぁ・・・。」 快(黒)「そういえば、仕事っていったい何?」 キ(舞)「怪盗キッドですかね?貴方方ならば、問題ないでしょうし。言いますか?」 紅(舞)「そうね・・・。私達は数名のメンバーで裏でも動く『魔術師』を名乗る仕事人です。何でもするね。」 比(黒)「その中にお前たちや新一も含まれていることだな。」 納得である。このメンバーに新一の力があれば。魔術師といっても可笑しくはないほどの実力の持ち主の集まりである。 さて、その頃 時(舞)「そう言えばさっき。お前のそっくりさんとあの二人のそっくりさんを見たぞ。」 新(舞)「へぇ。」 時(舞)「新一はいつも側につれている妖精つれていないし、あのそっくりさんも眼に野生の獣のような濁ったものはなかったしな・・・。」 新(舞)「・・・すぐに、見破ったんだ?」 時(舞)「あたり前だ。第一、俺が間違えるはずがないだろう?それに、こいつはお前をよく知っているからな。」 そこには、あの時と変わらない姿の可愛い妖精がいた。 新(黒)「疲れた…」 ぐったりとしている新一。おろおろする快斗(黒) 快(黒)「そういえば今朝に事件があったんだっけ?」 新(黒)「ん。解決して帰ってきても快斗いなかったし…」 比(黒)「…そういえば私は、新一のもとへ行こうとしてこちらに来ていたな…」 紅(舞)「こちらの不手際とはいえ、巻き込んでごめんなさいね。何か協力してもらうかもしれないけれど、そのときは全力で協力して欲しいわ」 快(黒)「協力って言われても…俺たちにあんたらみたいな力はないんだけど?」 快(舞)「別にそういう力を使うとはかぎらねぇし」 キ(舞)「私たちにだって、そんな力はありませんよ」 比(黒)「新一、辛いのなら手を貸すが」 新(黒)「…比翼は一応女だから、それはちょっと…」 途端に驚愕する三人。 快(舞)「女ぁ!?」 キ(舞)「…それはそれは、失礼を」 紅(舞)「…気付かなかったわ」 快(黒)「何処に行ってもやっぱり性別不詳なんだね、比翼さんは」 比(黒)「そうであるよう心がけているからな(?)」 快(黒)「うー…ほら新一、つかまって」 新(黒)「ん…」 キ(舞)「…これで発展なしですか」 比(黒)「お前たちと違ってこちらの快斗は初心で臆病だからな。今一つ押しがかけている」 快(舞)「情けないなぁ俺」 快(黒)「‥うるさいな」 紅(舞)「どっちも情けないわよ」 快(舞・黒)「「……」」 そのころ 時(舞)「ところで新一、さっきいた黒い(服装)人は何者だ?」 何気に気になっていた御様子。 新(舞)「いや、俺もよくわからねぇんだけど…もう一人の俺と親しそうだったな…?」 そういえばあの三人はどうするのだろう。 ちょっと心配になってきた新一さん。 ノックとともに、姿を見せる初老の男。 寺(舞)「キッド様。」 キ(舞)「あ、寺井ですか。どうしました?」 目の前にいる三人の主に少々驚きながらも、冷静に問う。 寺(舞)「・・・そちらの方々は・・・?」 快(舞)「えっと、今回の件で巻き込まれた人達?たぶん、別次元の俺達だよ。」 寺(舞)「左様ですか。・・・それで、報告ですが、どうやら、明日の朝、10時ごろに再び動く模様です。」 キ(舞)「そうですか・・・。ならば、貴方方全員、もしかしたら明日、帰れるかもしれませんね。」 夕食の用意をしてきますと退出した寺井。そしてそこへ・・・。 新(舞)「そっか。なら、良かったな。」 突然の帰宅。またも背後を簡単に取られる快斗 快(舞)「あ、お帰り。で、何処言ってたの?(笑ってない目)」 新(舞)「しつこい奴だなぁ。人に会いに行ったら何か問題があるのかよ。」 哀(舞)「貴方の場合、たまに一人で動こうとするから困っているのよ。」 突如現れた哀 キ(舞)「それで、そちらはどうでしたか?」 哀(舞)「大丈夫よ。彼を上手く動かしてきたから。」 快(舞)「へぇ。じゃぁ、明日の手柄は服部君の一人勝ちかなぁ?」 新(黒)「灰原もいるし、服部もいるのかぁ?」 新(舞)「たぶん、ここはそっちと同じように人がいると思うぞ?」 比(黒)「こちらも、いろいろと賑やかなのだな。」 そして、そうだと思い出して持っていたものを持って三人のもとへ。 新(舞)「着替えがないだろうから、調達してきた。もちろん、新しいものだし、何も可笑しな仕掛けもないから安心してくれて構わない。」 比(舞)「すまぬな。」 新(舞)「サイズが違っていたら悪いが・・・。」 しっかりと、比翼には女物を、新一と快斗には男物を渡す。 新(舞)「俺のだったり他の奴のだと、こっちの快斗とキッドやそっちの快斗がうるさいだろうからなぁ。新しいのにしたよ。探すのに苦労したねぇ。」 快(黒)「なっ。」 比(黒)「(ふむ。の新一は『快斗』と言う人種を少なからず理解しているようなのだな。)」 新(黒)「でも、気付いていたのか?比翼が女だって。」 新(舞)「まぁ、答えとしてはそうなのかもなぁ。ま、今回は結構楽しかったけどな。」 キ(舞)「何が楽しかったのでしょうか?(事と次第によっては・・・)」 新(舞)「かなりのフェミニストな快斗とキッドが比翼さんの前で猫を被ってなかったのが面白かったしなぁ。」 快(舞)「だって、気付かなかったしね。あれは驚きだった。」 紅(舞)「そういえば、そうよね。新一には何でもわかってしまうのよね。」 新(舞)「さて。風呂にでも行って来るかな・・・。もちろん、快斗と快斗とキッドは来るなよ・・・?」 新一(舞)は新一(黒)を連れて。哀と紅子は比翼を連れて。それぞれお風呂に入りに行きました。 残された二人は・・・。 快(舞)「我慢、できなくなってきちゃったんだけどなぁ。あの人、まだまだ自分の魅力について勉強すべきだね。」 キ(舞)「元がそうなのですから、きっと無理なのでしょうが・・・。ま、私としてはこちらの快斗がどうなっていくのか気になりますね、今は。」 快(黒)「う、うるさい。新一に手を出したら殺されるじゃねーか!」 快(舞)「それをいうのなら、俺だって殺されるねぇ。あの二人に。」 キ(舞)「確かにそうですね。最初はほぼ無理やりでしたし。」 快(黒)「な、お前ら!ちょっとは我慢しやがれ!」 キ(舞)「しょうがないでしょう?好きでしょうがない時に彼が煽ってくれたのですから。第一に、ここへいるのをタダでは嫌だから働くというので、私の相手として働いて下さいと頼んだだけですよ。(これは本当)」 快(舞)「俺としては、もっとはやく出会いたかったねぇ。」 快(黒)「うわぁぁん〜〜〜(←泣き出した人)」 その頃 新(黒)「で、どうして・・・(照)」 新(舞)「個人用はここしかないからな。広いからたぶん問題ないと思うが。」 新(黒)「そうじゃなくて・・・。」 新(舞)「ここではたぶん、あの二人並に哀や紅子には常識が通用しないから諦めろ。」 哀(舞)「常識がないことはないわよ。ただ、ここにいたら、彼等が入ってこないからじゃない。」 比(黒)「確かに、そうかもしれぬ。」 なんと、広いが、そのお風呂には新一と新一と哀と紅子と比翼が一緒に入っているのだった。 カポーン… 紅(舞)「そう。あちらではまだ私と逢ったことがないのね」 比(黒)「ああ、哀とはしょっちゅうあっているのだが」 哀(舞)「あちらの黒羽君が情けないからちょっと意外ね」 比(黒)「私としては分裂している二人が衝撃的だったが(そうにも見えなかった…)」 盛り上がっている女性陣に対して恥ずかしそうな二人。 新(黒)「もしかしてしょっちゅうこんな風に…?」 新(舞)「…」 新(黒)「は、灰原見るたびに思い出したらどうしよう…小泉さんにも悪い気がする…」 新(舞)「診察で脱がされるのはしょっちゅうだけどな…」 新(黒)「ううう…」 紅(舞)「あら可愛いわね」 哀(舞)「あちらの世界では二人とも初心なのね」 比(黒)「気にするな新一」 新(黒)「なんで比翼は気にしてないんだよ!!(////)」 新(舞)「…あまり騒ぐな。俺もまた照れてきた…(////)」 真っ赤な二人。 比(黒)「といわれても幼い頃すでに新一には脱がされた経験が…」 新(舞)「!?(脱がされたのではなく脱がせたのか!?俺が!?)」 紅(舞)「あら、そうなの?」 哀(舞)「彼らが羨ましがりそうね」 新(黒)「ちょ、違!!ひ、比翼!!誤解を招くようなこというな!!(////)」 比(黒)「すまん。だがそうまで赤くならずとも…」 新(黒)「あの時と今じゃ印象も違うんだよ!!(///)」 キ(舞)「楽しそうですね…」 快(黒)「なんか、会話がちょっと聞こえるけど…もしかして一緒にはいってる??」 快(舞)「…かも」 快(黒)「え!?マジで!?」 キ(舞)「女史と魔女殿は気になさりませんからね…」 快(黒)「(…比翼さんも気にしなさそう)」 快(舞)「さてと、明日の10時までどうしよっかな〜て、10時って昼と夜のどっちなんだろう?」 キ(舞)「後で寺井に詳しいことを聞いて見ましょうか」 快(黒)「こっちでも寺井ちゃんはそういう役なんだ‥」 快(舞)「そういえばそっちの新一が事件とか言ってたけど、それってどういうこと?」 キ(舞)「ああ、貴方方の世界観も興味がありますね」 快(黒)「えー…と」 適当な説明をしているうちに上がってきた五人。 快(黒)「う!!」(顔を抑えて回れ右) 新(黒)「快斗?」 新(舞)「?」 比(黒)「気にするな新一。いつものことだ」 新一の着物姿に悩殺された模様。 それを情けなさそうに見る二人。珍しそうに見る哀と紅子。 紅(舞)「我慢している彼を見たのは初めてよ」 哀(舞)「ええ、私もよ」 比(黒)「いつもああだが」 キ(舞)「いつもなのですか?」 比(黒)「いい加減に告白でもなんでもすればいいものを…」 快(舞)「告白もまだなのかぁ!?」 快(黒)「うるさーい!!比翼さんも、べらべらいわないで〜!!」 新(黒)「賑やかだなぁ〜」 新(舞)「…何でわからねぇんだ?」 第三視点では鋭い新一(舞) お前も新一(黒)から見ると鈍いぞ。 キ(舞)「それよりも、しっかりと髪を乾かして下さい。風邪をひかれては、困ります。」 快(舞)「そうだよ〜。それに、明日仕事だし、哀ちゃんや紅子もうるさいし〜。」 新(舞)「むっ、なんだよ。自分でやるから話せ」 タオルを頭にかぶせて背後と右となりにいる二人が新一の世話を焼きまくる。 快(黒)「(いいなぁ・・・)」 比(黒)「(なるほど。こちらではこれぐらいはあたり前という事か)」 キ(舞)「今夜すると、明日にも支障をきたしますし、何より二人に怒られるので、出来れば抑えたいと思っているので協力してくださいね?」 つまり、必要以上に煽るなと言っているのだ。 新(舞)「なっ、そんな事を言うのもするのもてめぇらだけだろうが!」 新(黒)「?」 快(黒)「(いや〜、何も言わないで〜〜〜)」 哀(舞)「いつまでも馬鹿やってないでちょうだい。それと、下で聞いてきたけれど、明日の朝、10時よ。だから、今夜は大人しく全員ここで雑魚ねよ。」 紅(舞)「快斗にキッド・・・。今夜まで、彼に手を出さないわよね・・・?」 キ(舞)「・・・(汗)」 哀(舞)「昨日したんだから、今日はもういいでしょ。」 新(舞)「人数分だけでいいのか?」 新(黒)「快斗は二枚分?」 比(黒)「並べるのはこうでいいのか?」 いつの間にか布団の準備をしている三人。夕食は・・・? もちろん、寺井が持ってきます。 そして、食べ終わり、全員がそれぞれの場所に着く。 紅(舞)「それぐらいは、我慢してあげるけどね。」 新一だけは自分達と同じ布団に寝かそうとする。まぁ、それが毎日のことなので今更だが。 快(舞)「辛いけど、今晩は我慢するからねぇ。」 新(舞)「毎日付き合わされてたまるか!」 新(黒)「何に付き合ってるんだ?」 快(黒)「気にしなくていいんだよ、新一。(っていうか、うらやましいぃ〜〜)」 っと、そこへ。再び訪問者が。 時(舞)「お、無事か。なら、あの二人だけだな。」 新(舞)「時矢じゃないか。どうしたんだ?こんな時間に。」 キ(舞)「あんたは、あの時の!」 そう。新一が拾ってきて、新一になれなれしくくっついている不届きな男です。 時(舞)「ちょっと、そこの三人目の快斗同様に、白馬と服部がいたもんだからさ。白馬はさすがにあれだからさ。森で遭遇して攻撃したんだよ。」 新(黒)「あいつらも来てたのか?」 比(黒)「では。彼女が来ている可能性もあるわけだな。」 時(舞)「よくよく思い出せば、あいつが簡単に脱獄できるはずがないからねぇ。縛り上げて放置しておいたが・・・。もし、連れて帰るならどうするかと・・・。」 快(黒)「いらない。」 新(黒)「どうしたんだ?快斗。」 時(舞)「一応、持ってくるべきか?」 新(舞)「そうだなぁ。このまま方っておくのもあまりよくないだろうからな。うるさいのが二人と、逮捕したのが外にいると・・・。」 比(黒)「白馬とやらは、何かしでかしたのか?」 キ(舞)「そうですね・・・。新一に手を出そうとたあげく、私達の敵に周り、そしていろいろとしてくれた不届きな輩ですよ。先日、逮捕されて今頃警察のお世話になっているでしょうが。」 快(舞)「すっかり忘れてたよ、あいつの存在。思い出したくもないけど・・・。次はないし・・・ね・・・?(笑みが恐ろしい)」 時(舞)「じゃぁ、明日もって来るな、あれ。」 新(舞)「ああ、頼むな〜。」 と、いきなり現れた彼は去って言ったのでした。 快(黒)「白馬も服部もこっちに来てるってことは、哀ちゃんもきちゃってるかもしれないってことかな」 比(黒)「だろうな。だが、探すのは大変そうだ…いるかすらも確かではないし…」 新(黒)「明日の朝10時までにそろわないと、置いていくことになるんだろ?」 快(黒)「白馬と服部は要らないんだけどな〜…」 キ(舞)「私たちだって要りませんから持ち帰って下さいね」 快(舞)「あいつらどこにいても邪魔なんだ〜」 比(黒)「…そもそも、何故このような次空間の扉などが開いているのだ?幾何千年生きてきたが、このような事態は初めてだ」 紅(舞)「幾何千年…あら、あなた…」 快(舞)「なんだ?人間じゃなかったのか?」 新(黒)「比翼は人間だ!(怒)」 快(黒)「わわ、新一落ち着いて!!」 新(舞)「今のは快斗の失言だな。この人は人間だよ。でもなんだか…ちょっと違う」 比(黒)「まぁそれは仕方がないとしてだな…もしや誰かを異空間に飛ばす心積もりだったのか?」 哀(舞)「さあ、どうかしら」 比(黒)「肯定とも否定とも受け取れる受け答えだな」 ちょっと険悪になる雰囲気。 するとこてんと、新一(黒)が倒れた。 快(黒)「新一!?…て、寝てるよ」 新(舞)「ああ、そういや風呂の中でもうとうとしてたな」 紅(舞)「疲れているようね」 比(黒)「気付かずてすまぬ新一…ならばとりあえず、寝るか。明日は早いし、哀がきているとしても、この様子では探すことは不可能…あの男を頼るしかないな」 同じ闇の匂いがしたため、実力は何となく理解したらしい。 快(黒)「そうだね」 快斗、新一から離れて寝る。 キ(舞)「…何故離れるのですか?」 比(黒)「自身の理性に自信がないからだ」 快(舞)「あ〜…う〜ん。わかる気もするけど…」 キ(舞)「惜しいことをしていますね…」 新(舞)「お前らもうちょっと自重しろよ」 キ(舞)「ご冗談を」 快(舞)「辛くなるのは新一だよV」 新(舞)「う…!」 快(黒)「俺の顔でそういうこと言うなぁ!!(泣)」 哀(舞)「というか、いい加減にしないと薬盛るわよ?快斗にキッド(にっこり)」 紅(舞)「明日は早いといっているでしょう?(にっこり)」 快・キ(舞)「「は、はい…」」 比(黒)「(女に弱いのは相変わらずか…)」 新(黒)「う…ん」 比(黒)「ん?」 新(黒)「…ょくぅ…」 ぴとっと比翼にくっつく新一。 舞姫一同「「「……」」」 比(黒)「それでは、先に失礼させていただこう(にこり)」 横になる比翼。ぴったりくっついている新一。視線は自然といじけている快斗(黒)へ。 哀(舞)「様子からして毎日こんな感じなのかしら…」 快(舞)「弱気になる気持ちもわかった気が…」 快(黒)「別にいいんだ。刷り込みだから。別にいいんだ…(ぶつぶつ)・泣」 キ(舞)「哀れですね…」 そんな感じで、就寝する人たち。 でも長い夜は始まったばかり。 次へ |