誰かがいると思ったが、そこにはすでに誰もいない。気のせいだっただろうかとあたりをみた。すると、誰かの背中が曲がり角に見え、ボクはなぜか追いかけた。

そして、追いかけていくと建物から離れていた。

「ここ、どこだろう?」

また迷子に逆戻りだと思っていると、さっき見かけた人がそこにいた。

「あのっ…。」

声をかけようとした。けど、途中で声は途切れることになった。

その人は突如黒い影に飲み込まれ、消えた。後に残った黒い影にぎろりとこっちを向く目玉があり、恐怖を感じた。

これは、かなり危険だと。

そんな状態の中、場違いな明るい少年の声が聞こえてきた。

「あれ〜?おかしいなぁ。何かオマケがいる〜。」

黒い影の近くの木の上。笑顔で座っている少年が、場に似合わず不気味だ。

「ま、いっか。あれも食べていいよ。ま、死人だから、あんまりおいしくないと思うけどね。」

その言葉に従うように、影が飛びかかる。

ボクは黒に塗りつぶされ、消えていく。

ボクが何者なのかわからないまま。消えていく。

「本当、馬鹿だよね。死人になった後も、わざわざ死ににくるなんて。本当馬鹿。ま、こんな世界に生まれたことを恨めばいいよ。だって、この世界がそもそもいらないんだもん。」

森の中に響く少年の笑い声。

いつしか静まり返る森の中。

黒はもうそこにはいない。

 

BadEnd6

 

魔人ヴァルによる目撃者抹殺End