逃げようと必死に動かす身体。しかし、化け物の足は速く、あっさりと捕まった。

ああ、もうだめだ。他人事のようにそう思った。そして、のみこまれていく意識。

鋭い衝撃と、一瞬だけ見えた影。

けれど、ボクの意識はも持たない。その後のことを、ボクは知らない。

 

「…まったく、馬鹿な奴だ。」

一人の男が、足元の黒い影の始末を終わらせる。

「せっかく得た猶予を無駄にして…猶予がくるまえに自ら危険の中に入って再び命を落とすなんてな。」

何を望んでいたのか興味もないし知る気もない。だが、魔に食われたのなら、それは俺の仕事対象だから始末する。ただそれだけの話。

「せいぜい、望みがあるのなら、もっと賢く生きろ。そもそも、命は一度きりなのだから。」

消えた男。そこには最初から何も残らない。

 

BadEnd-3

 

魔に飲み込まれ天霞に処理されるEnd