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今まで流されるままについてきたが、明らかに怪しいこの男の傍にいるのは危険な気がした。 だから断り、そのままそこから離れた。 ここがどこなのか相変わらずわからない。けれど、とにかく足を進めた。 その時、ゾクリと体が感じる絶対的な恐怖。 「あっれ〜キミ、いったい何ナノカナ?」 浮いていた怪しい奴が地面に降りた。 ボクはただ恐怖と動かない足と戦っていた。 「ん〜?わかんないケド、キミはそっちにいていいわけじゃないし…。」 何か考えている相手は、隙だらけだ。今なら逃げれる。そう思った。 「あ、逃げても無駄ダヨ。だって…。」 逃げようと動いた右足。聞こえた声。世界を染める紅い色。 ドサッと倒れた時、やっと相手に切り付けられたことを理解した。 「でも、変ダヨネー?とっくニ死んでるクセニ、動いてイルナンテ。」 楽しそうに笑うそいつを、ボクはやっと『理解』した。 ボクは相手が言うように、すでに死んでいる存在であることと、彼等のような『死神』によって猶予を与えられたということを。 けれど、その猶予は時が来る前に終わりのようだ。 残念、だと思う。けれど、ボクにとってはもういいかもしれない。 少なくとも、少しだけ世界を見て、この世界で『生きられた』のだから。 重い身体。遠のく意識。 「オヤスミー?……ごめんね。君は悪くない。…生まれ変われたら、今度はまともな人生を生きられることを祈っているよ。」 ボクの意識がないから、ボクの身体が消えた後の狂った奴の最期の言葉を聞くことはなかった。 <BadEnd-2> チェシルによる思い出した瞬間の強制終了End |