◆あの日の真相




「なぁ、聞いてもいいか?」

「な〜に?」

相変わらずにこにこしているトーカに、つい先ほど思い出したことを確認した。

どうして自分があの日あの場所で目を覚ましたか。

「あ、やっぱりあれ、シイナだったんだ。へ〜良かったね。頭思い切りぶつけて湖おっこちたのにね。」

そうだ。確かにあの日湖にいった。そして、噂の元を見て満足して町へ帰るつもりだった。

だが、帰る前にいきなり空からふってきたものがあった。

それが、魔王だった。そう、魔王のラウトゥルース・メルナーソ。略してラウナ。そして、それを回収しにきたトーカにとどめの一撃。

結局、はじまりはこいつ等だということだ。

「で、何で魔王が堕ちてくるんだよ。」

「あのね。おでかけしてたら、途中でトラブルがあって、魔王様の意識がとんじゃったんだよ。で、慌てて掴もうとしたけど間に合わなくてね。」

で、私も堕ちて、なけなしの魔力でとりあえず城まで強制送還したのだと言う。

だが、魔王ともなると、消費魔力も多く、元々そんなに残ってなかった魔力根こそぎ持ってかれたあげく、ちょうど近くにモンスターがやってきて囲まれて仕方なく相手して倒れていたのだという。

「そもそも、簡易転送じゃなくて、高位クラスの奴だから、準備もなしに急ぎだったから、余計に根こそぎもってかれたの。」

本当、なんで意識飛んだか説明してほしいよと、文句たれるトーカ。それに苦笑してごまかすラウナ。この様子だと言う気はなさそうだ。






あとがき
物語の始まりの前のお話。こんな感じで出逢った二人は物語を進めていく予定。
一応、魔王のことを知った後なので、第二部の頃のちょっとした会話で入れられそうになかったのでこういう形に。