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終章 旅はまだ続く
お礼を言おうと思った時には、すでにミイネの姿はなかった。 この場に突然現れた時と同じように、すっかりと気配はなかった。 皆で、空に向かってお礼を言い、戦はこれ以上続かないと放送をしようと城に戻る王。 一緒にどうだと誘われて、ローラ達と共に城に入る者達。 そこでふと、異変に気がついた。 「・・・ローラ?」 「え?何?」 どうしたのっと、不思議そうに首をかしげている彼女は、しっかりとその場に立っていた。 代償を払ったのなら、右足は動かず、今のようにたっているだけでも辛い。 なのに、いまだに動かないベルロッタを不信に思って、近づいてくるローラ。 その足はしっかりとした足取りで大地を踏みしめていた。 その時ふと、ローラは気配を感じて背後を振り返った。 「・・・ミイネ・・・?」
風が吹きぬけ、ミイネには声が届いた
「・・・馬鹿・・・。」 ミイネの言葉は届いた。だが、それっきり、ローラは感じる事はなかった。 ミイネは気付いていたのだ。ローラの右目が、妖精を見る事が出来る、『異界の眼』である事に。 だから、ミイネは代償に選んだのだ。前世とそれはきっとこの先必要ないだろうから。それがあるからこそ今回の事がおこったのだし、きっと、いらないだろう。 足の件は、それぐらいの覚悟はあるのかとベルロッタに言う為のもので、別に代償はそんなに必要のだ。 必要以上にもらえば、それは代償ではない。 「ありがとう、ミイネ・・・。本当に・・・。」 きっと、三人を探す為にまた何処かへ旅に出た彼の心配をしながら、ミイネは今ある幸せをいつまでも続けたいと願った。
風にのって、今日も気まぐれに姿を見せる
いつか、彼等と再会できる日を夢見て・・・
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