第一章 共同作成開始
リレー小説ということで、知り合った相手。話は少し会話をする程度でした事はなかったので、どうしたものかと思ったが、とりあえず中で座ってもらうことに。 「中、ちょっと汚いけど、気にしないでね?」 「あ、はい。お構いなく。」 礼儀正しく返すのが部長の川神 要。 「いいよ。こっちも汚いし、おしかけたのはこっちだし。」 いかにもよくしゃべるといった感じの彼女は北谷 京古。 「あなた、気をつけた方がいいわ。どうやら、嫌っている相手と妙なところで出くわすわ・・・。」 意味深な占いを風妃に伝える神野 夢。 「・・・今回、お忙しい中、お邪魔して申し訳ありません。」 部長の要と同じように真面目に挨拶をする副部長の時任 芳。 「こんにちは。今日はよろしくお願いします。」 明るい笑顔の似合う白城 雅深。初対面は礼儀正しくとしつけられている彼女だということをまだ知らないので、騙される。
一通り、自己紹介をした後、二校の文芸部員は、今回の目的の話に移った。 「では、始めます。」 「はい、注目!」 二人の部長が、部員たちの視線を集める。 「えっと、今回、文化祭終了後、部活発表があります。」 「そこで、私達桜華と叶舞の共同制作で部誌を作成したいと思います。」 それが、今回の集まりの目的。文化祭終了後に集まる予定だったが、どうしてかはやまった。 だからといって追い返すわけにもいかないし、相手にも都合というものがあるので、風妃は文化祭用の印刷は少し後にして、計画の話を進める。 「そこで、テーマを決めて、そのテーマで全員が話を書きたいと思います。」 全員に一つずつ、一単語で言葉をいってもらい、それ以外にあるかと、意見を出して、出たものを、全員に聞いて、テーマを決める。 「えっと、候補として、『願い』と『桜』と『思い』の三つで最後の多数決をします。」 順に候補を挙げて、部員には手をあげてもらい、結果がでた。 「今回の共同制作の内容テーマは『願い』です。」 決定したと同時に、部活日誌書きはノートを出して、書き出した。叶舞では双葉が書いて、桜華は芳が書く。 次にと、部誌の表紙をどうするかを話し始める。高校が違うだけあって、やはり表紙の勝手も違う。 叶舞では部員全員が書いてきたものの中から選んでそれを表紙にするが、桜華では桜華高等学校で何号か書いただけの表紙。 叶舞より長編が多く、分厚い冊子になる部誌に、表紙までは手がまわらないのだ。 だが、今回は共同制作なので、どちらのやり方にするかもだが、タイトルをどうするかが問題なのだ。叶舞にも、ちゃんと部誌には名前があるのだ。 「で、どうしましょう?」 「困りましたね。」 二人の部長は困り果てる。 今回初のこころみということもあるが、風妃にしては、ここまでははやく決めてしまいたかった。 何せ、まだ文化祭用の部誌の作成が出来ていないからだ。 「山杜さん、悪いけど、ページ入れしたのを分けて。」 「はーい。」 部室の端にある机に向かう未玖。 「平宮さんと水茨さんは用紙買ってきて。」 「え、私?」 「私もなんですかー?」 「つべこべ言わず、行って来い。」 といったあと、職員室に戻った担当教師からお金預かってきてと、つけたされた。 「うわー、嫌だー。」 「ほら、はやくいく」 と、部長の権力で二人を部室から追い出した。 「梓月さん、表紙の色は青と紫と黄色の三色だから、枚数分出しといて。」 部員を動かして、風妃は要の方に向きなおった。 「慌ただしくてすみません。」 「いえ、忙しいのに長々と、こちらこそすみません。」 お互い誤って、再び内容に入った。 しばらく話して、表紙は全員が表紙の下書きを書いてきて、選ぶという形式にした。 せっかくなので、表紙も決まったものではなくて、手書きの方がいいと、要達が言ったからである。 「裏は叶舞高等学校と桜華高等学校の文芸部と書いたもので、いいですね。」 「あ、前書きと後書きとおくづけと目次をどちらが担当するか、決めましょう。」 「半々として、目次はこちらでやらせてもらってよろしいでしょうか?こっちには、目次を書きたがる奴がいるので。」 「かまいませんよ。・・・こちらは、後書きを書かせてもらえますか?おーい、雅深、聞いてるか?」 「聞いてるよ。で、私にそれを書けと?」 「雅深は得意でしょ?ほら、いい子。書くんだよ。で、おくづけももらっていいですか?」 「いいですよ。じゃぁ、前書きはこちらでやらせて頂きます。えっと、水茨・・・は買出し中か・・・。後で連絡、と。」 やっと、ある程度決まったと、ほっとしたのもつかの間。 「さぁ、今からきびきびと働きましょう。」 ちょうど、用紙の買出し組が戻ってきたところだった。
|