序章 始めまして


 

 

 ここは、叶舞高等学校。只今、文化祭三日前で忙しかった。前日じゃないが、忙しい。

 それは、文芸部も例外ではない。

「あーもう。猫の手も借りてー!」

「落ち着いて下さい、部長!」

あまりの忙しさと、前日から崩れた体調のせいで、部長こと、楼湖 風妃。それを止めに入る水紫 幸里。

「ページ数が多すぎるんだよ!」

「しょうがないじゃないですか。」

そこへ、副部長こと、山杜 未玖が部室にやってきた。

「あー・・・。先生が今日、リレー小説の相手連れてくるってー。」

「何それ?あーもう、こんな忙しい時に、何考えてるんだ、あの人はー!」

未玖の伝言に、さらにうなる風妃。

「あ、平宮さんと梓月さんだぁ。」

「やっと、来たね?」

未玖に続いて現れたのは、二人と同じ三年の文芸部員、平宮 惟智と梓月 双葉。

「こんにちは、先輩。」

幸里は二人に挨拶して、自分の原稿の誤字の訂正をするために、机に向かった。

毎回のごとく誤字が多いので、修正が大変である。

とくに、今は印刷のインクがないために、一枚やり直すことができないので、ちまちまと貼り付ける作業をしなければいけないのだ。

 その後しばらく、三年生四人組は話で盛り上がっていた。作業を始める前に少し時間あったからだ。それに、まだ新入生が来ていないので、できれば来てからはじめようとのこと。

 そして何より、今回担当教師が連れて来た現在回ってきている、リレー小説をしている高校の文芸部員が来たので、会えとのこと。

「絶対、あの人は嫌がらせがしたいのよ。私の敵なのよ!」

「そうだよねぇ。忙しいこの時期に呼ばなくていいのにさ。」

「あ、そう言えば、あの人が言ってたよ。確か、相手の方は、先週に文化祭が終ったって。」

「何それ。じゃぁ、こっちも終ってからにしろっていうんだよ。」

三人が言っている中、落書きをしながら部活日誌を書いている双葉の姿があった。

 数分が過ぎて、新入生の二人、永倉 杏と木咲 泉がやってきた。

「いらっしゃい、お二人さん。」

「こんにちは。」

「こんにちは・・・。」

部長に挨拶をする新入生。そして、その後ろには、顧問の志木 晴南がいた。

「皆そろっているわね?」

高めの声で部室を見渡して、確認する。

「相手の方達が来たから、連れてきたのだけど、大丈夫だったかしら?」

「・・・ええ、今はまだはじめていないので問題ありませんよ。」

敵意を少し抑えて対応する風妃。先程から荒れまくっている心を落ち着けながら。

志木は気付いているのかいないのか、気にせずに、入ってちょうだいと、後ろにいた数名を中に通した。

 入ってきたのは五人。

 




 これが、叶舞と桜華の文芸部が対面した瞬間だった。

 

 





        あとがき

 桜華文芸部と別サイドの叶舞文芸部の物語。
 途中から合流して、次の作品で桜華文芸部サイドを書くので繋がっております。
 二つで一つの作品になる予定です。なので、とっても長ったらしくなる予定です。(あう
 今回のお話のキーワードは彼岸花です。(内容説明文)
 さて、彼女達の文化祭は無事に迎えられ、終える事が出来るのでしょうか?