狩り人 序章


 

見せかけだけの平和な世界。

少しずつ魔なるものの侵食が進み、光を失いつつあるこの世界。

昨日隣にいて笑い合っていたはずの者が違うモノになってしまっても、気付かないままの事が多く、そうして被害は大きくなっていく・・・。

 


そう、確実に侵食を進め、魔に染まったモノが少しずつ脅威なる力を得て、同じ人に牙を向ける。気付いた時にはその者達は死人に口はなしの状態である。

それ故、平和に見えるこの世界は少しずつ曇り始め、怯える人々が増えていった。

今日共にいた知り合いが明日には違うモノになっているかもしれない。

もしくは、今日会った人はすでに違うモノかもしれない、と。

 


全てはある者によって計画的に作られた乱れる世界。

そのような中で、そのモノを狩る使者達が現れた

彼等こそ、人々の最後の希望であった。

 


彼等は白と黒を纏い、華麗な舞を踊るかのように魔に染まったモノ達を倒し、地に返していった。

だが同時に人々は彼等をも恐れた。

なぜなら、人にはない力を持つ異端者の集まりであったからだ。

だが、彼等にしか縋れぬ故、誰一人として何もいう事はなかった。

 


 


乱す者を魔王と呼び、

彼等を、人々は狩り人と呼ぶ――――――――――

 

 

狩り人の事を、同じ教会からは罪を背負う神の世から堕ちた罪人と呼ぶものもいる。