同じように過ぎていく適当な日々






久々に帰宅したと感じるぐらい、家を空けてしまった次の日。敦は今こそと思い、掃除を始めた。

もちろん、隼人も手伝ってはくれるが、はっきりいって役にたたない。むしろ、邪魔でしかない。

そんな隼人を無視して作業を続けること数時間。

床がが見事にピカピカになった。そんな時だった。

「なぁ、これ何だと思う?」

「何だよ。知らない。」

また遊んでるのだろうと、敦は隼人の方を見ずに返事を返した。

「なぁ、これさ・・・。」

「だから何なんだ、さっきから!」

手伝う気がないのなら部屋で大人しくしていてくれた方がいいと思っている敦は、振り返って怒鳴ろうとした。

しかし、隼人の顔よりも隼人が手に持っているものの方に目がいった。

「な、これってまずくね?」

「まずいも何も、かなりまずいだろうが!」

何でこんなものがこんなところに!と隼人から奪い取る敦。

「で、どうするんだ?」

「どうするも何も、今すぐやるしかないだろう。」

「よっしゃ、掃除より面白そうだし行く。」

「・・・あのなぁ。」

「いいだろ。それに、仕事だし。期限もやべーし。」

「・・・今すぐ用意して出かけるぞ。掃除はまた後だ。」

「やり〜。太郎と花子つれてくる。」

はぁと部屋に走っていった隼人を見送り、肩を落とす敦。そして、もう一度奪い取ったものを見た。

「最悪だ。」

それは、次の仕事の依頼と、今日中に届けるように指示されていた品物だった。






やっと家に帰れたーと部屋に入るなりばったりと倒れこむ隼人。

「そんなところで寝るな。邪魔だろう。」

「いいだろ。俺と敦しかいねーんだしさ。」

「俺が邪魔だ。」

「何だよ。こっちに来ないだろ。あ、それとカフェオレ。いつもより甘めで。」

「自分でやれ。」

呆れながら敦は自分の飲み物を手に入れるためにキッチンへと足を運んだ。

その姿を転がったまま目で追いかける隼人がにやりと笑みを浮かべ、そう言いながら用意してくれるんだろ?と言う。

何となく、このまま知らないふりをして入れないでおこうかと思うが、それで機嫌が悪くなると、部屋が崩壊する。そうなれば、今晩寝る場所が確保できない。

それだけは問題なので、敦は何も言わずに自分用の珈琲と隼人用のカフェオレを用意しだした。

「敦がいれる奴はうまいからな。」

そういいながら、ご機嫌な男は鼻歌を歌いながらそこに転がって、もう敦の方を見ることはなかった。

差し出したカフェオレを一気に飲み、空になったカップをすぐに返却した敦に、もう諦め半分それを受け取り流しに出した。

そのときふと、あることを思い出した。

「そういえば、これ、お前宛だ。」

と、敦はポケットに押し込んでおいた封筒を取り出し、ふたりと投げわたした。

「ん?何だ?」

ちらりと少しだけみて、その封筒をしっかりとる隼人。

「帰ってきたとき、郵便受けに入ってた。」

「へぇー。」

隼人は側において開けずにそのまま花子と太郎をいじりだした。

「中、確認しなくていいのか?」

「いいだろ、別に。どうせ、どうでもいいことだ。」

「ならいいが。」

それからしばらく無言のまま、二人の時間が過ぎた。





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日記にて書いてたログまとめ。
彼等はこんな感じで結構適当に仕事こなしてるらしい