序 一枚の写真

 

 








―――――あの日から、十二年が経った。

 









 

 

いつかえると思っていても、絶対会えるとは言い切れない友人が、卒業式に会いに来てくれた。

この地を去り、別の土地へと行く前に、会ってくれた彼等。

文化祭で関わったメンバーで、桜の木をバックに撮った写真。

あの日から、大切に机の上に飾ってある。

写真を見て、今日も頑張るぞと張り切る。

再会したときに、見られて恥ずかしくない自分であるために、今日もホールへと向かう。

 


たった一枚だけ思い出の形として残った写真。

あれから、会わなくなった人達はどうしているのだろうか。

久しぶりに会いたいなと思う。十二年の月日が経っても、彼等との関係は変わらないと信じている。

 








会いたいと思う気持ちは、自分だけではなく、他の皆も同じだった。





そう、再会の日はすぐそこまで来ていた―――――