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終 旅立つ貴方とそして
光が部屋に差し込み、順々に眼を覚ましていく。麻美もいつの間にか部屋に戻っていて、あれが夢であったのかと思ってしまう。 「皆さん起きましたか?」 紫音がひょっこりと部屋に現れた。もちろん、黒い猫の姿だ。 「朝食用意しておきましたけど、食べますか?」 全員少々寝ぼけているものもいるが、元気のよい子も全員食べると答えた。 「じゃぁ、隣の部屋に来てくださいね。」 そういって、部屋からぴょんと出て行った。 全員着替えもないので、そのままの格好で隣へと足を運んだ。そこには、日本の食卓だと思える和風の料理だった。 着替えはこれでと、二人が全員に普段来ているのと似たような服を持って着てくれた。 この服のまま帰るのはちょっとと思っていたので、ちょうど良かった。 着替え終われば、とうとうお別れの時間となる。 「本当に、もうお別れなの?もっと一緒にいられないの?」 「そうだよ。もう少し一緒にいようよ。」 千代と桜華が引きとめようとするが首を振るだけだった。 「今日は別れる。それがこの先を進むにあたって必要な事。そして、私が招待状を送るのも必要な事。それに答えるか答えないかは判断を自分で下す。今、ずるずると一緒にいても駄目なんですよ。きっと、先が見えなくなります。」 そういって、今日はこれでお別れなのだと言い聞かせる。 「でも、すぐに会えますよ。そうでしょう?」 そういって、紫音と魅音と別れた。
全員家に帰ってもらった写真を見た。 旅立つ貴方と私。そして、いつか再び出会う貴方と私。 次もまた、別の旅立ちの思い出として、一緒に写真が撮りたいと誰もが思った。 |