>> おまけ

 

 

「で、次は何処へ行くつもりですか?」

「そうですねぇ。しばらくはこの国を隅々まで旅行なんてどうでしょう?」

二人は残りの二人を探していたときと同じように、放浪する。

後の二人は二人で、二人の今の道を進むのだから、邪魔をするつもりはないし、あまり自分達がいては、こじれることもあるので離れた。

「文化祭、最後までいた方が良かったですかね?」

「大丈夫ですよ。

確かに、今しか出来ない事も、見れないこともありますが、四人でと、個々とでは、価値の大きさは違いますよ。」

「ほぉ、よくいうねぇ。」

魅音は少々面白くないといった様子。

「それに、何かあれば、私達を呼びますよ。」

「・・・声は聞こえるからね。」

「でしょう?だから、問題はないのですよ。二人の声が私達に届くのだから。」

「ま、そういうことにしておきましょう。で、何処へ行くつもり?」

そういって、地図を取り出した。

「とりあえず、海にでも行きません?」

「いいね。じゃぁ、行こうか。」

「今度は私が魅音を運んであげますよ。」

そういって、猫から人の姿へと変えた。何時見ても、奇妙な光景だと、魅音は思う。

慣れていないというせいもあるだろうが、やはり、長い間猫という姿が定着しすぎたのだろう。

何せ、この人の姿を思い出すのに、時間がかかるから。

忘れたということではないのだが、これは自分の中だけの秘密。

紫音に言えば、哀しいですねといいながら、すねるに決まっている。

クスクスと笑いながら、お言葉に甘えてと、紫音に手を伸ばす。

「操縦を上手くしないといけませんね。あー、空を飛ぶのは久しぶりですよ。」

そういって、紫音は魅音の手をとって、ポンッと地をけって空に舞い上がった。

もし、ここに誰かがいれば、その光景に目を取られて動けなくなっていただろう。

犯してはならない領域にいるような錯覚に覚え、彼等を神の遣いと思い、祈っただろう。

 

 

蒼い空の中、心地よく風が吹き、白い雲が流れる。

真っ白の翼を広げた者が蒼い空を翔る。

 

 

今一度の別れ。

近々会える未来が来ることを願って・・・。