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いつのまにか、手紙があった。 これが、今回の始まり…。 この部屋にやって来たカノンとレオが、ぽつんとあるテーブルの上にある紙切れを見つけました。 カノン 「これ、どう思う?」 レオ 「絶対、よくない事になると思う。」 カノン 「だよね…。」 レオ 「今まであいつがよこしたものに関わって、無事に終えられたことは一度もない。」 カノン 「はっきり言うね…。事実だけど、少しはさぁ…。」 レオ 「いいんだよ、そんなの。ほら、行こうぜ。関わる前に…。」 その時、レオは何かを察知して、その場から飛びのきました。 ティリー「ちっ、気付かれたか。」 レオ 「またお前かよ…。」 ティリー「雪鉄砲に対抗するにはやっぱり水鉄砲だろう?」 カノン 「確かにそうかもね。でも、危ないよ。」 ティリー「大丈夫だって、私は絶対はずさないから。」 レオ 「そう言いながら、今はずしただろうが!」 ティリー「だから、狙った場所には絶対にはずさないっていってるの! だから、狙った場所に誰かがわざわざ来ない限り当たらないの。わかった?」 カノン 「なるほどね。確かに避けられたら当たらないけど、狙った所が正確だったら、避けたその場所にいくもんね。」 レオ 「おい、どうしてそこで感心してるんだよ。」 カノン 「あ、ごめんごめん。」 そこへ、普段穏やかで優しいお姉さんのようなフリンダが、鬼のように恐ろしい気迫でやって来ました。 フリンダ「ちょっと、ティリー!いくら幼馴染だからといっても、限度があるんだよ!」 ティリー「げ、もう来た…。言葉遣い悪くなってるから、これは非常にまずい!」 レオ 「なら、問題を起こすなよ。」 ティリー「だって、起こしたくて起こしてるわけじゃないし、勝手に怒るんだもん。」 カノン 「でも、その半分以上は、原因がティリーにあるんだよね?」 ティリー「確かにね。否定はしないでおくよ。」 レオ 「結局お前じゃんか…。」 フリンダ「まったく、何度勝手に家から薬草を持ち出すなっていったら分かるんだよ。」 カノン 「まぁまぁ、フリンダ。ちょっと落ち着こうよ。」 ティリー「そうだよ。」 フリンダ「うるさい!」 レオ 「ティリーは、今の段階では何も言わない方が己のためだぞ。」 ティリー「でも〜。」 フリンダ「でもじゃありませんよ!まったく、貴方と言う人は、毎度毎度同じ事を言わせて…。 ん?これは何ですか?」 フリンダは、カノンとレオがテーブルに置いて存在を忘れていた紙切れを見つけた。 レオ 「わぁ?!触るな!」 カノン 「駄目だよ、フリンダ!」 しかし、フリンダはすでに紙切れの内容を読んでいた。 フリンダ「どうやら、紅姫からの連絡事項らしいですよ。」 カノン 「へ?それだけなの?」 フリンダ「ただの連絡事項ではありませんけど…。」 レオ 「だからやめろって言ったのに…。」 ティリー「でも、こんな時になんて、何考えているんだろうね?」 フリンダ「知りませんよ。」 ティリー「うう、フリンダが冷たい…。」 レオ 「自業自得だろ?」 カノン 「やめときなよ、レオ。」 そして、他の三人も同じように紙の内容を見た後、ウィリーがやって来た。 ウィリー「あ、お兄ちゃん。やっと見つけた。」 レオ 「ん?何かあったのか?」 ウィリー「あのね、実は…。」 レオ 「何?!精霊長からの呼び出し?!」 カノン 「何をやらかしたのよ、レオ。」 レオ 「俺は何もやってないぜ?」 ウィリー「違うの、呼び出しはお兄ちゃんだけじゃなくて、私もカノンちゃんもなの。」 カノン 「へ?」 ウィリー「実は、紅姫って人が精霊長に頼んで、私達呼び出してほしいんだって。」 カノン 「何それ。」 ティリー「うっわ、やりやがった…。」 フリンダ「きっと、この内容が関わっているのですね…。」 ため息をつく4人。どうしてなのか一人わかっていないウィリー。 カノン 「とにかく、呼び出しだし行こうか。」 フリンダ「そうですね。精霊長の呼び出しですからね。無視するわけにはいきません。」 レオ 「ったく、面倒な事になった。」 カノン 「しょうがないよ。さ、さっさと行って用件をクリアしちゃいましょう。」 フリンダ「簡単にいくようなことならいいけどね・・・。」 ティリー「で、あの内容なんだったの?」 フリンダ「直ぐにわかるわ。直ぐ、にね・・・。」 さてやって来たのは聖霊長の神殿前。門番に案内されるがままに、長のいる部屋の扉の前までやって来た。 カノン 「カノン・ローレン、参りました。」 レオ 「レオ・フェルレン、参りました。」 ウィリー「ウィリー・フェルレン、参りました。」 ティリー「ティリー・ガーベルド、参りました。」 フリンダ「フリンダ・ギルベス、参りました。」 聖霊長 「入れ。」 四人 「はい。」 開けて入ってみれば・・・。 カノン 「・・・あれ?」 レオ 「何なんだよ・・・。」 ウィリー「え・・・?」 ティリー「何それ。」 フリンダ「そんな事だろうと思ったわ。」 紅姫 「やぁ、いらっしゃい。」 そこには、聖霊長だけではなく、紅姫までいた。 聖霊長 「では、わしは外に出ていようか。」 紅姫 「ありがとうね。」 簡単に自分の部屋から退場する聖霊長。偉いはずなのに、紅姫の権力? レオ 「で、いったい何がしたいんだよ、お前は。」 紅姫 「わぁ、失礼な子だねぇ。」 カノン 「でも、いったいどうしたんですか?」 紅姫 「実はね。診療所の事でいろいろあってね。」 フリンダ「相談事をまとめろ、という事でしょう?」 ティリー「人任せ?」 紅姫 「いいじゃないか。人手不足なんだからさ。」 ウィリー「私はいいよ。いつもウィルド先生にはお世話になってるから。」 紅姫 「うんうん。いい子だね、ウィリーは。」 ウィリー「えへへ。」 カノン 「ま、いいけどね。」 レオ 「俺はパス。」 紅姫 「抜けるのはなし。これは決定。ってことで、命令。池」 レオ 「なんだよそれ!」 フリンダ「いつも相談の内容をまとめてくれる案内役のヒノがしばらく出来なくなったからでしょ。」 カノン 「そうなの?病気?」 フリンダ「人間界での仕事があるみたいなのよ。だから、こっちに仕事をまわしてきた、ってところでしょ?」 紅姫 「そうそう。そうなんだよ。さすがフリンダ。賢いねぇ。」 ティリー「楽しそうだし、やる?」 カノン 「そうだねぇ。皆で手分けしたらいいかも。」 紅姫 「今なら、『空の儀』が見れるよ。仕事手伝えば。」 レオ 「まじで?」 カノン 「わーい。」 フリンダ「ものでつるのね。嫌な人。」 紅姫 「でも、事実だし。つるわけじゃないんだよ。実は、『空の儀』でも人手が必要だから頼んでるの。」 フリンダ「あら、そうなの。」 ティリー「じゃぁ、さっそく行く?実はさ、聞きたい事がちょうどあったんだよね。」 カノン 「それって、今日から手伝うの?」 紅姫 「たぶん、はやめにやりださないとまとめきれないよ。結構たまってるし。」 カノン 「え・・・。」 ウィリー「頑張る。」 紅姫 「じゃぁ、健闘を祈る。」 紅姫は立ち去った。それも妖精以上に不可解な謎。紅姫はその場から消えたのだった。 レオ 「なぁ、あいつって人だったよな?」 カノン 「たぶんね。」 ウィリー「気分は魔法使いらしいよ。」 フリンダ「まったくもって、迷惑な生みの親よね。」 ティリー「あの人が考えた世界だからね。ま、何でもありな気がするなぁ。」 レオ 「実際、なんでもありだろ?」 カノン 「うーん、謎だなぁ。」
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