時(舞)「まぁ、見てて。きっと、面白いから。」
青(魔)「うん。」
ちなみに、新一(舞)はなんとなく上にいる二人に気付いているが、生憎妖精の悪戯で神隠し状態の為、他の面々は気付くどころか見えてません。
さて。何が起こるかな?
圭(魔)「あれ?」
言い争いをしていたはずなのだが・・・。
快(舞)「・・・。圭、さんだよね・・・?」
キ(舞)「間違いがなければ、目の前にいたのは確かに圭さんだったと思いますが・・・?」
快(魔)「・・・うわー、なんかすごいことになってる。」
新(舞)「あ・・・。」
新一(舞)が姿を消した。というか、時矢に回収された?!
新(魔)「もう一人の俺が消えた。」
快(舞)「ええ?!」
さて、現在の状況を説明しよう。
哀(魔)「私達がするから、あんたは引っ込んでなさい。」
志(舞)「現在、とても面白い事に、圭さんが子供サイズになったわ。」
紅(舞)「青海ちゃんと同じくらいね。・・・妖精のいたずらかしら?」
哀(魔)「そして、どうやら妖精のいたずらで、あちら側の新一君が姿を消したわ。」
そこへ、現れた時矢。だが、他の二人の姿なし。
時(舞)「やぁ。相変わらず楽しそうだね。」
キ(舞)「まさか、新一を消したのは貴方が原因ですか?!」
圭の事はいいの〜?
圭(魔)「別に、これでもいいけど。いろいろ不便なんだよね。戻り方、知ってるよね?」
にっこり脅し気味・・・?やっぱり、青海ちゃんと同じくらいだと、抱きしめる時に不便?
時(舞)「新一に頼んで、青海ちゃんはたった今、この空の上から移動した。」
圭(魔)「へぇ。この上にいたんだ・・・。」
気付けなかったのが相当気に入らない様子。
時(舞)「それは、快斗(魔)と新一(魔)が同時にあるキーワードを言えば戻れるよ。」
それ以上のヒントはないけどねと、消えた。(はやっ
圭(魔)「そう・・・。そうなんだ・・・。」
にっこりと快斗(魔)を見る。
其の姿でもかなり怖いのですが、気のせいではないはず・・・。
圭(魔)「今すぐ考えてね。そのキーワード。」
快(魔)「(怖)・・・は、はいぃぃぃいいい。」
哀(魔)「弱い男ね。」
志(舞)「最近、少し強くなっているけれどね。こっちは。その反動で帰ってからひどくならないといいけれど。」
紅(舞)「のろいでしばったおこうかしら?」
志(舞)「たぶん、無理そうだけどね。」
あんな馬鹿であっても、大切な恋人との時間はほしいお姫様なのだから。
新(魔)「それにしても、見事に縮んだな。」
快(魔)「でも、このときからきっと圭さんは圭さんだったんだ・・・。」
だって、この年ぐらいから、すでにシスコンは筋金入りだもの。
圭(魔)「歩きにくいな〜それにナイフも扱いにくいや。指がちっちゃくて」
そう言って掲げる手は紅葉さん。
うわ、可愛いぞ圭さん!
圭さんだけど!(かなり失礼)
新(魔)「灰原と並べば兄弟みたいにならないか?」
一応、まだ哀よりは背の高い圭さん。
快(舞)「しんいち〜」
キ(舞)「とにかく探しに行きましょう!」
新(魔)「圭さん、手貸しますか?」
圭(魔)「じゃあ抱っこV」
快(魔)「圭さーん!?」
圭(魔)「やだなぁ子供に暴力振るう気?幼児虐待だよ」
快(魔)「く…っ!」(殴りてぇ!)
新(舞)「さて、どこいこうか」
青(魔)「兄さん小さくなっちゃった…」
新(舞)「ちゃんと戻るから大丈夫だよ」
青(魔)「兄さんにも小さいときってあったんだ…」
確かに。
そういえばあいつらの小さい頃ってまんまかな…。
時(舞)「さて、キーワードはどうするかな」
新(舞)「決めてなかったのかよ」
時(舞)「実は。『好き』でいいかな」
新(舞)「…言ってる意味が違うかも…」
青(魔)「私皆大好きだよ?」
新(舞)「好きの度合いが違うんだな〜…」
青(魔)「だめなの?」
時(舞)「…」
青(魔)「好きなのに違うの?」
新(舞)「うーん」
時(舞)「キーワードこれにしても同時にいうかな…言わないだろうなぁ…」
ま、いっか。
そればっかだな時矢さん。
圭(魔)「ねえねえ快斗君」
快(魔)「はい?」
結局圭は快斗の肩車。
圭(魔)「さっさとキーワード考えてねV」
快(魔)「…」
新(魔)「なああんたら、キーワードって何だと思う?」
快(舞)「一緒に言えばいいんだろ?」
新(魔)「一緒に言う台詞って何だ?」
キ(舞)「そこまで深く考えなくてもいいと思いますが…」
圭(魔)「ま、でもこのままでもいいけどね」
何せこれだと竜崎圭だと思われないし。逃げるのには好都合。
志(舞)「子供の姿でどうやって生活する気なの?」
圭(魔)「子供だからこそ出来ることだってあるんだよV僕の演技力はたいしたものだと思うけど」
騙すんですね。
快(舞)「…圭さん、ちびでそういう物言いは止してよ」
圭(魔)「僕こんな子供だったと思うけど」
尚悪いは!!
さあ、一行はどうなるんでしょう…。
キ(舞)「・・・見つけた。」
快(舞)「お姫様の奪還だね。」
お互いの顔をみて、行動開始。はやっ
新(魔)「なんか、走って行ったぞ。」
すでに豆粒・・・?
快(魔)「あ〜、はやい〜〜〜。」
追いかけようにも目標追跡不可・・・?
圭(魔)「快斗君。すぐに追いかけてくれない・・・?」
志(舞)「確かに、彼等の新一君への発見能力は半端じゃないからね。」
間違いなく見つけたみたいだが・・・。
はぐれたの、君たち。
新(舞)「・・・(びくっ)・・・なんか、寒気がした気がする・・・。」
時(舞)「じゃぁ、あの二人がそろそろ来るかな。」
青(魔)「誰か来るの?」
時(舞)「ある人物に対してかなり優秀な発見能力持ってる人達。」
青(魔)「なんだか、すごいね。」
感心するところ?
そこへ。
キ(舞)「見つけましたよ!」
快(舞)「新一。」
抱きついた。・・・捕獲・・・?
時(舞)「相変わらず、優秀だよな。お前等。」
青(魔)「お兄ちゃんたち。」
時(舞)「後の二人はおいてきたってところか。」
キ(舞)「もう、それどころじゃないんです。」
快(舞)「もう、会いたかったよ〜、新一〜〜〜〜。」
ここではじめて、魚の化け物と会ったことを知り、少し哀れに見えた新一だった。
時(舞)「そういえば。奴等は言えるかなぁ。」
キ(舞)「もしかして、キーワードですか?」
時(舞)「そう。誰に対してでもいいから、言う本人が同じ思いで『好き』って言えたら戻る。」
快(舞)「・・・・・・・・・・・・・・・それって、かなり確率的に無理な話じゃない?」
だって、あの二人がですよ・・・?
新(舞)「圭さんに対していう『好き』だったら、同じかもしれないぞ?」
キ(舞)「・・・。あっちの彼、運命の選択が減ってきてますね。」
さて。圭は元に戻れるのか?
快(魔)「見つけたー!」(ぜいぜい)
圭を担いだ状態で走らされた快斗。その後を付いてきた
方々。
新一に取り憑いている二人と時矢、青海を見て、圭が快斗を蹴
り倒した。
圭(魔)「青海ちゃん!」
快(魔)「ぎゃ」
新(魔)「快斗っ」
哀(魔)「あら」
志(舞)「…面白い角度に首が曲がったわね」
見ないで下さい。モザイク下さい。(怖)
圭(魔)「青海ちゃんやっと会えた〜V」
青(魔)「兄さん、小さくなっちゃったね」
圭(魔)「抱き締めにくいかな〜と思ったけど一緒に遊び
安いかもね〜」
時(舞)「さて全員そろったか…」
紅(舞)「彼の幼児化は治っていないけれどね」
新(魔)「あ、そうそう。キーワードってどうすればいいん
だ?」
新(舞)「…誰にでもいいから、言う本人たちが同じ気持ちで
『好き』って言えばいいんだって」
新(魔)「何だ、簡単じゃねぇか」
快(魔)「(どっきー!)し、新一!?」
新(魔)「つまり俺はお前に好きって言えばいいんだな(あっさ
り)」
快(魔)「(やばい!)」
青(魔)「駄目だよ新一お兄ちゃん」
新(魔)「なんで?」
青(魔)「好きだけど違う好きなんだって」
一同・((さらっとすごいこと言ったー!!))
キ(舞)「一体どんな会話をしていたんですか…」
圭(魔)「青海ちゃんに何の話してたの?」
時(舞)「聞かれたことを話しただけだよな、新一」
新(舞)「…うー…」
新(魔)「じゃあ誰に対して言えば同じなんだ?」(よく
わかっていない)
青(魔)「誰かなぁ?人の気持ちって、まったく同じことは
ないから、重なる部分があれば、いいんじゃないかなぁ?」
うーんと唸る二人。
快斗は心臓ばっくばくだった。
圭(魔)「僕別に暫らくこのままでもいいからゆっくり
かんがえて〜」
青海ちゃんにいちゃいちゃしながらご満悦な圭さん。
怪しいよあなた。
時(舞)「じゃあ今回の勝者は誰かな?」
キ(舞)「一応新一は捕まえましたが…」
圭(魔)「抱き締めるのが捕獲基準なら最初に捕まえたのは
僕だよ」
快(舞)「ええ!?」
志(舞)「最初に見つけたのが捕獲基準なら勝者は私たちになるわね」
紅(舞)「そうね。この人が即行抱きついていたけれど」
快(舞)「新一に一度ならず何度も何度も!」
圭(魔)「子供相手にムキになる図は虚しいよ?」
快(舞)「中身年上でしょうが!」
時(舞)「勝者は圭さんか?…いいとこもって行きまくってるなあんた」
圭(魔)「僕は青海ちゃんが居ればそれでいいから、彼女たちに譲るよ」
志(舞)「あら」
紅(舞)「それは嬉しいわ」
哀(魔)「彼ってば検診サボっててちょっとお仕置きが必要だったのよね」(甘め)
新(魔)「う…!」
この場合、圭さんと彼女たちのどっちが恐ろしいだろうか。
快(舞)「納得いかないー!」
キ(舞)「そうです!しっかりと今抱き締めているのは私たちです!」
新(舞)「お前らなぁ…」
そう言ってぎゅっと新一(舞)を抱き締める二人。
さて、結局勝者はどうします?
志(舞)「もういいわ。勝者はそれぞれの宝を見つける事。」
紅(舞)「確かに、こっちはあれがうるさいし、彼自身も今は離れる事を望んでいないのだから。」
哀(魔)「どうするの?」
志(舞)「貴方と圭さん。そしてあそこの二人が勝者。だから、そこの快斗君と私達は敗者。」
これで丸く収まるでしょ。
快(魔)「(ガーン)じゃ、じゃぁ・・・。」
当分会えなくなるかもしれないことを覚悟しないといけないの?!
たぶん、そうなる。ま、頑張れ。
新(舞)「それで、どうするんだ。俺としては、二人で合いそうなのはあそこでじゃれあっている二人に対してだけど。」
キ(舞)「そう言えば、そんな話もしてましたね。」
快(舞)「あの二人のどちらかになら、思いは同じそうだよね。」
快(魔)「うっわ、かなり他人事?!」
快(舞)「あたり前。それに、今は充電中・・・。」
新(舞)「(呆←だけど、拒めない)・・・ということだから、頑張れ。」
新(魔)「よーっし。」
気合充分?
快斗にとっては、少し複雑。
時(舞)「不機嫌な顔丸出しでやめてくれないか?」
快(魔)「元はと言えば、原因はあんただろ?」
新(魔)「・・・時矢さんに言っても問題はないんじゃないの?」
快(魔)「・・・確かにそうだね。」
とりあえず、あの二人は邪魔したら問題ありそうなので、変更
新(舞)「せーのーでで言うんだよ?」
快(魔)「わかってる。」
新(魔)「大丈夫。」
新(舞)「せーのっ。」
快・新(魔)「「好き」」
どろん・・・
どんな効果音だよと思うような音で、圭が煙に包まれた?!
快(魔)「何?!」
哀(魔)「本当に、何でもありね、ここ。というか、貴方達が不思議でしょうがないわ。」
実験したい・・・?嫌がるでしょ。
圭(魔)「あ・・・。戻った。」
快(魔)「やっと。これで、これで!」
なんだかちょっと肩の荷が下りた快斗。クロウしているね。
そんなこんなで、宝探しは終わり。
とりあえず、家に帰ってきた。そうしたら、もう夕方
快(魔)「で、何で俺が全員分の夕食の用意をしないといけないのかなぁ?」
快(舞)「負けたから。」
哀(魔)「私が作ってもいいのよ?貴方のだけ、スペシャルメニューにしてあげるわ。」
志(舞)「私がアレを食べたいのを我慢しているのよ。アレが嫌だったら頑張って頂戴。」
快(魔)「はい・・・。」
ちょっとご機嫌だけど、青海ちゃんの姿も見えないし声も聞こえないのでご機嫌が・・・。
新(舞)「もうそろそろ、離れてほしいんだけど・・・。」
キ(舞)「もう少し・・・。」
志(舞)「そんなに一緒にいたいんだったら、見ていて目の毒だから、お風呂に行ってきなさい。ただし、手を出さないで頂戴よ。」
快(舞)「はーい。」
とりあえずお風呂。
圭(魔)「忘れてたけど、死神もどきあとで返すよ」
志(舞)「ええ、生け捕りにしなくちゃならなかったし。
聞きたいこともあったし」
圭(魔)「えへVすぐにいろいろ話してくれると思うよV」
紅(舞)「助かるわ」
一同((というか何したんだ圭さん…))
快斗が夕食を作って皆で食べる。そこでやっと長いこと逸れていた話題が戻ってきた。
新(魔)「明日の十時に屋上…だよな」
新(舞)「ああ、あんたの用意してくれた制服でいくわけだけど…」
キ(舞)「新一は女装ですね」
快(舞)「だね」
新(魔)「…見たくねー…」
新(舞)「我慢してくれ…」
快(魔)「(…見たいかも)」
時(舞)「俺と圭さんは、こっそりと侵入か…」
圭(魔)「何かほしいものはある?お礼に盗ってきて上げるV」
志(舞)「嬉しいわ」
怪しい取引が行われている!
だがあえて皆はそれを見なかったことにした。
快(魔)「と、決まれば明日は早いわけだ!!」
新(魔)「さっさと眠るのがいいな」
キ(舞)「という訳で」
快(舞)「お先に失礼」
新(舞)「あ、ちょっと!」
二人に抱えられる新一。
キ(舞)「手は出しませんから」
快(舞)「新一欠陥症なんだよ〜」
新(舞)「はあ〜…(ため息)」
新(魔)「おやすみ〜」
呑気だ!
哀(魔)「じゃあ私たちも寝ましょうか」
志(舞)「そうね」
圭(魔)「僕は起きてるよ〜」
そう言って窓から外に出た圭。
何処行くの!?
新(魔)「屋根の上かな…」
快(魔)「何で」
新(魔)「お前圭さんが寝てる所見たことあるか?」
快(魔)「ない」
新(魔)「あの人は、寝ないんだよ。人前でも、人の気配のするところでも、な」
だから屋根に登って星を見上げて時間を潰すのだ。
時(舞)「今は青海ちゃんに逢えないからな」
紅(舞)「妹中心に世界が回っているのね…」
時(舞)「俺たちの中心が新一のように、な」
さて、そろそろお休みなさい。
キ(舞)「どうしました?」
新(舞)「ちょっとぐらいはいいかなって。」
快(舞)「気に入らないけど、まぁ、気持ちはわかるし。」
悩む二人。
ぺしっと二人の額をはたいて、扇を取り出す。
新(舞)「あの人に、ゆっくり休んで欲しいでしょ?」
手伝ってと、そこにいる青海に話しかける。
さて、ここは屋根の上。
圭(魔)「・・・。」
青(魔)『お兄ちゃん。」
圭(魔)「・・・青海ちゃん?」
お兄ちゃんちょっとばかしびっくり。あまり、そうは見えないけど・・・。
青(魔)『お願いだから、寝て。休まないと身体によくない。』
圭(魔)「青海ちゃん・・・。でもね・・・。」
青(魔)『あのお兄ちゃんが、寝てもらわないと、また3分で消えちゃうって。」
圭(魔)「(カップラーメンが気に入らない)・・・寝ないと消えるって?」
青(魔)『夢をつなげれば、一晩お話は出来るって。』
あまり、遠いところにいかれると困るけどっていってた。
圭(魔)「ふうん。じゃ、一緒に寝ようか。」
ちょっとご機嫌?
圭(魔)「何処で寝ようか?」
屋根はいろいろと危険。とくに、青海ちゃんが。って、実態ないけどね。
圭(魔)「遠くに言ったら駄目なら、近くに行こうか。」
青(魔)「・・・?」
快(舞)「で、どうして来るんだ?」
キ(舞)「いろんな意味で不愉快ですね。」
圭(魔)「まぁ、気にしない。」
この人達の部屋にやってきた。
新(舞)「ま、いいだろ。どうせ俺たちも居候人だ。」
キ(舞)「そうですが・・・。」
新(舞)「寝ているだけなら、どんな人間も害はない。そうとうな寝相の悪さといびきとがなければな。」
快(舞)「でも・・・。」
圭(魔)「もう、うるさいよ。」
原因は貴方だけどね。
新(舞)「もう寝よう。眠い・・・。」
キ(舞)「そうですね。」
圭(魔)「僕も、はやく寝て青海ちゃんに会うんだから。」
こうして、奇妙なメンバーで就寝。
圭(魔)「おはよV」
新(舞)「…おはようございます」
快(舞)「結局圭さんの寝ている所って見てないな…」
キ(舞)「私たちが先に寝入りましたからね…」
んでもって、どうして圭さんの気配には気付けないかな。
圭(魔)「本当にありがとうね新一君。お礼がしたいけど何がいい?」
新(舞)「いえ、別に俺は…」
圭(魔)「あとで何か調合してあげる」
快(舞)「おかしな取引は女史とだけでいいから!!」
哀(魔)「あら、許可が下りたわね」
快(舞)「げっ」
哀(魔)「なかなか下りてこないから迎えに来たのだけれど…いい言葉が聞けたわ。じゃあ遠慮なくさせてもらうわ」
圭(魔)「今なら一分から永遠に調整できる睡眠薬と強力な自白剤に一滴だけで相手をいのままに出来る素晴らしい薬がセットでお得だよ」
キ(舞)「進めないで下さいー!」
だってその薬、多分自動で向こうの志保にも渡るしね。
新(魔)「あ、おはよ〜」
今日の朝食は新一さんが作ってます。
時(舞)「おはよう。もう一人の快斗は?」
新(魔)「隣に呼ばれてますよ。服部を運ぶとかで…」
時(舞)「ああなるほど」
いわれればやったのにとかなりいい人発言。
新(魔)「今日は忙しそうですし、さっさと準備しちゃいましょう」
時(舞)「そうだな。どれどれ手伝うぞ」
新(魔)「ありがとうございます」
おや和やかですね〜この一角。
さて、慌ただしく朝食を食べましょうか。
新(舞)「いただきます。」
さて、朝食でい。
もぐもぐと喰ってる人達。
新(舞)「おいしいな。」
新(魔)「そっか?ならよかった。」
ほのぼの・・・?
さて、朝食はちゃっちゃとすませて、いざ、学校へ!
快(魔)「こいつはどうするわけ?」
ごろんと持ち運んできたものに対して問う。
時(舞)「それは、俺が運ぶ。かなり、目立つからな。」
キ(舞)「とりあえず、着替えましょうか。」
快(舞)「そだね。」
新(舞)「普段から女装が仕事で役立ってるけど、なんだか不本意だよな。」
何かと女装ばかりだと、ぶつぶつ文句。
快(魔)「俺たちも着替える?」
新(魔)「そうだな・・・。」
圭も時矢もお着替え?
数分後・・・
キ(舞)「似合いますが、いろいろと嫌ですね。」
快(舞)「他の奴が見るなんて、減る。」
志(舞)「相変わらず、心が狭いわね。今更じゃない。」
紅(舞)「そうね・・・。」
慣れているのか動じてない・・・?
快(魔)「(新一の女装・・・うわっ、反則なぐらい似合ってるんですけど・・・。ちらりと新一を見る)・・・」
新(魔)「(自分が女装しているみたいでかなり嫌だな・・・。ちらりと快斗を見る)・・・。」
哀(魔)「・・・。」
圭(魔)「へぇ。結構似合ってるね。」
皆様それぞれの感想。
新(舞)「俺としては、かなり不本意だけどな。」
同じ顔だからしょうがないじゃないか。この世界の本来の奴が優先されるんだから。
それに、もしものために服部対策として女装は必須。
快(魔)「とりあえず、行こうか。」
快(舞)「そだね。」
キ(舞)「ガードが大変そうです。」
とりあえず、出発?
圭(魔)「♪」
快(魔)「…違和感ないね圭さん」
高校生の制服に違和感のない19歳。
圭(魔)「これでも僕一二年前は高校生だったんだよ?」
快(舞)「見えないね」
キ(舞)「こちらにコウコウはありませんがね」
新(魔)「時矢さんは…(ちょっと考える)」
時(舞)「ぱっと見てわからなければいいんだって」
新(舞)「ところで屋上へはいけるのか?」
新(魔)「一応昨日の内にくすねてきたけどな…」
快(魔)「新一…」
圭(魔)「言ってくれればあけたのに」(ピッキング)
新(魔)「だめ」
志(舞)「この大所帯で移動するのも目だっているのだけれど…」
中途半端な時間なため集団サボリにも見える方々。
引きずっているものも見えますが。
圭(魔)「声かけられそうだねあそこの一角」
圭が指差したのは女性陣+新一(舞)のいる場所。
快(魔)「…かけてくる奴がいたらそりゃあ…」
キ(舞)「血祭りですね」
快(舞)「当然…」
新(魔)「息ぴったりだなお前ら」
なかいいな〜と呑気な新一さん。違う。違うって。
男(?)「すみません!お名前は!?」
新(舞)「は?」
男(?)「わたくしこういうものですが貴方モデルに興味はありませんか!?いけますよ貴女!高校生探偵工藤新一にそっくり!」
一同((当人ですから!))
新(舞)「あ、あのお…わたしは」
快(舞)「連れに何の用なのかな〜?」
キ(舞)「彼女に用があるのならば私たちを通してもらいましょうか(冷笑)」
背後から伸びた怒りに満ちたオーラに男は瞬時に抹殺された。
圭(魔)「また着たら厄介だからさっさと行こうかV」
学校に入って(授業中)教師に呼び止められそうになったのを
圭の麻酔針で眠らせ(ちゃんと生きてます)彼らは無事(?)
屋上へと付いた。
時(舞)「ちゃんと間に合ったみたいだな」
紅(舞)「ギリギリみたいだけれどね」
新(魔)「仕度に手間取ったし、ちょっと寝坊気味だったしな」
快(魔)「じゃあ…」
圭(魔)「ハイ、これ返すよV」
そう言って圭が取り出したのは小瓶に詰められた黒い物体だった。
…死神?
新(舞)「・・・。なんだか、同情いそうだな。」
キ(舞)「同情の必要はないと思いますよ。」
快(舞)「そうそう。気持ちだけを見せたらつけあがるからいいの。」
時(舞)「そういや、この服もらったままでもいいのか?」
快(魔)「いいよ。そんなにあっても、いらないし。」
新(魔)「そもそも、サイズが違う。」
新(舞)「・・・。」
新(魔)「女物は着ないから、絶対にいらないからな。」
新(舞)「俺も、基本的にはいらないんだが・・・。」
紅(舞)「とりあえず、作動させるべきね。」
志(舞)「邪魔しないでね。」
いそいそと、スイッチ押してます。
新(舞)「・・・あ。」
キ(舞)「どうかしました?」
新(舞)「・・・お土産・・・?」
快(舞)「出さなくていい。」
新(舞)「でもなぁ。」
すぱんとまたもどこからか取り出した扇で二人を叩いて離す。
新(舞)「これ、やる。」
新(魔)「・・・巾着?」
新(舞)「とあるところの俺にもあげたものなんだ。だから、もしかしたら役に立つ
だろうし、あげる。」
気前いいなぁ。というか、どこに持ってたんだ?
新(魔)「そっか。ありがとな。」
快(魔)「それにしても、これなんの巾着?」
新(舞)「下手にあけるなよ・・・?本当に必要な時以外は、あけないのが身の為・・・。そういうものだ。」
快(魔)「へぇ・・・そうなんだ・・・。(それはまた、物騒な・・・)」
新(舞)「圭さんにはこれ。」
蒼い小さな珠
圭(魔)「くれるの?ありがとう。・・・青海ちゃんの目と同じ、蒼だね。」
新(舞)「それは特殊な珠なんだ。・・・効果はいつかわかる。」
圭(魔)「そうなんだ。楽しみだなぁ。」
うれしそうにぎゅっと・・・
べりっ
キ(舞)「まったく、油断の隙もない。」
快(舞)「本当本当。」
圭(魔)「ひどいなぁ。最後の別れを惜しんでいたのに。」
なんだか、笑みが曇っているのは気のせいですか・・・?
志(舞)「・・・問題なし。ほら、貴方達行くわよ。」
時(舞)「よいしょっと(服部を担ぎ上げる)」
新(舞)「じゃーなー。」
キ(舞)「もう会わない事を願っていますよ。」
快(舞)「次会った時にも、新一は渡さないからね。」
相当嫌だったらしい。
とりあえず、皆魔法のように消えました。
新(魔)「…帰ったなあいつら」
快(魔)「変なのも消えたね」
哀(魔)「残されていたら迷惑よ」
確かに。
快(魔)「新一はこれからどうするの?」
新(魔)「まだ間に合うからこれから授業にでも…」
哀(魔)「あら駄目よ。工藤君は今から一週間私に付き合って貰うわ」
新・快(魔)「「ええ!?(汗)」」
哀(魔)「ゲームの勝者は私よ。黒羽君、暫らくは我慢して」
快(魔)「そんなぁ!」
圭(魔)「文句あるの?(ゲーム発案者)」
快(魔)「…(恐怖)」
哀(魔)「いらっしゃい工藤君。貴方は最近寝不足気味でしょう。警察の要請も断ること」
新(魔)「は、灰原〜(泣)」
新一さん、哀ちゃんに引きずられて退場。
快(魔)「わわわ、新一〜(涙)」
圭(魔)「じゃ、行こうか」
快(魔)「…どこへ?」
圭(魔)「だって工藤邸に帰っても新一君いないんだよ?
だったら僕と一緒に美味しいもの食べに行こうV(がしっ)」
快(魔)「ぎゃ〜!」(ずるずる)
快斗、圭さんに引きずられてケーキ屋に直行。
…朝ごはん食べたばかりでは!?
その頃向こう側では。
志(舞)「…正常に作動してくれたようね」
何とか戻ってきてました。
新(舞)「ハア…ん?(がしっ)」
快(舞)「さ〜て新一V」
新(舞)「お、お前ら…?」
キ(舞)「あちらでまったく接触できなかったため私たちは禁断症状気味なのです」
新(舞)「俺は麻薬か!?(汗)」
キ(舞)「似たようなものですね」
快(舞)「容赦しないからね〜」
新(舞)「放せー!(絶叫)」
新一さんはあっという間に二人によってお持ち帰りさせられました。
志(舞)「まったく…」
紅(舞)「…彼はとっとと行ったようね」
志(舞)「じゃあ私たちだけで、修復作業と行きましょうか」
紅(舞)「後で実験ね」
志(舞)「ええ」
二人の怪しい笑みが、とても怖かった。
さて一応帰ってこれた彼らだが…無事に家に帰れただろうか。
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